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2022.09.06

大会情報

テニス人口世界一、アメリカ協会が行う会場内での地道なジュニアへの啓蒙活動[USオープン]

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子供たちに楽しんでもらうことを意識していることがわかる

子供が楽しめるように配慮されたブースがあるUSオープン

テニス人口とトップランカーの数は比例するのか? 明確な答えは出せないが、人口が多いほうが強い選手が生まれやすくなるのは自明の理だ。環境が整っていたらなおさらだろう。

【写真14点】子供たちが楽しめるブースの写真がこちら

一時、男子のトップ30からアメリカ人選手が消えるという事態もあったが、今ではテイラー・フリッツが12位、フランシス・ティアフォーが26位、ライリー・オペルカが28位と3選手いて、トップ50には7選手、トップ100には13選手いる。一方女子は、ジェシカ・ペグラが8位、ココ・ガウフが12位、ダニエル・コリンズが19位、アマンダ・アニシモワが24位、アリソン・リスケが29位とトップ30に6選手、トップ50に8選手、トップ100で12選手となっている。

2021年に国際テニス連盟(ITF)が発表したデータによると、アメリカのテニス人口は約2,160万人で世界No.1。テニスコート数も、約21万4m400面と世界一になっている。加えてITFツアーやチャレンジャーツアーも数多く開催されているわけだから、環境もかなり良い。これは世界が注目するグランドスラム開催地という地の利もあるだろうし、アメリカ協会(USTA)の努力の成果と言えるだろう。

今回も、多くの観客が集まっているUSオープンは、正にテニスの魅力を伝えるのに格好の舞台。毎年のことではあるが、大会中、USTAは子供たちにテニスに触れてもらう、スポーツに親しんでもらうブースを作っている。今回は会場内に2ヵ所設けられていて、「紙吹雪が舞い優勝した自分だけのガッツポーズの5秒動画が撮れるブース」「テニスネイルアートができるブース」「対戦型ゲームができるブース」「オレンジボールを使った4人でのテニス (バレーボールのようにローテーションしてプレー)などが設置されている。

そういった中にある「Net Generation」(USTAのキッズプログラムの名称)では、バスケットボール、サッカー、ホッケー、アメフト、テニス、ゴルフなどを体験することができる。参加することでバッジやヘッドバンドなど、景品がもらえるから子供たちが喜んで参加している。この参加は無料なのだが、子供たちがUSTAの会員になるにはいくらかかるのか?

初年度は無料で、2年目から44ドル(約6,200円)が必要になるとのこと。アメリカの場合は、公共コートは無料が基本。これで様々な育成プログラムに参加できるのだから、テニスをやりたいというキッズには良いプログラムだ。
おもしろいのは、名前とメールアドレスを登録したら、会場のフードコートで使える5ドル(約700円)のクーポン券がもらえ、その場で会員登録したら10ドル(約1,400円)の食事クーポン券がもらえるということ。とりあえず登録しておこうなんてこともありそうだ。

素晴らしいのは、子供たちに対するスタッフの接し方だ。「何が大変だった?」「どれが楽しかった?」など、勧誘の言葉ではなく子供たちの体験を共有しようと話しかけるのだ。

ちなみに、USオープン会場ブースには「A Pathway to Success」(成功への道のり)、「We all Start from The Same baseline」(みんなスタートラインは同じ)というメッセージが掲示されている。大坂なおみ(フリー/同44位)も、セリーナ・ウイリアムズ(アメリカ/同605位)を見に来て、USTAの会員になったという。
こういった地道な努力も、テニス人口世界一という結果に結び付いているのだろう。



■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
・使用球/[男子]ウイルソン「USオープン・エキストラ・デューティ」、[女子]ウイルソン「USオープン・レギュラー・デューティ」

【特集】USオープン2022の記事はこちら

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写真=テニスクラシック

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