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2022.10.06

選手情報

フリッツ、コロナ隔離明けのぶっつけ本番で大会初勝利「やるべきことに集中できた」[楽天ジャパンオープン]

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フリッツ、試合当日の朝に韓国から移動し大会初勝利を挙げる

10月5日、「楽天ジャパンオープン」(東京・有明/ATP500)シングルス1回戦が行われ、第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/世界ランク11位)が、ジェームス・ダックワース(オーストラリア/同109位)を6-2、6(2)-7、6-1で破り、2回戦進出を果たした。

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4度目の今大会出場となったフリッツは、2016年の初出場からいまだ勝ち星はなく初戦を突破できず。そして、今回もまた試練の大会となった。

9月下旬にイギリス・ロンドンで行われた「レーバーカップ」後、フリッツはATP250ソウル大会に出場しようとするも新型コロナウイルス陽性となり欠場。「7日間の隔離となり、症状もひどかった」と、最後の3日間でようやく部屋の中で体を動かせるほどだったと言う。そして、試合当日の朝に隔離が明けて韓国から移動。室内コートで練習したというが、ほとんどぶっつけ本番の状態で試合を迎えた。

一方で助けになったというのが、今大会に出場している選手の多くが口にするサーフェスの速さ。「一番心配していたのはどういうプレーができるかということではなく、有酸素の運動やコンディショニングのこと。幸いなことに、ここのコートはとても速かったから長いポイントも多くなく、体力は問題なかった」と、70%の確率で入れたファーストサーブのうち88%でポイントを獲得し、24本のエースを奪ってフルセットの試合をものにした。

「やるべきことに集中してポイントを重ねられた」と難しい状況の中で手にした勝利を喜んだフリッツは、今年3月のATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会を制すなど2度のタイトルを獲得。自己最高ランキングの11位を記録し、ツアー最終戦のレースランキングでも10位につけており、「韓国、日本での大会に出場したいと思っていたから今大会に出られないとショックだった。ポイントの面でもタイトできつくなってしまう」とツアー最終戦デビューに向けて、今大会へのやる気をみなぎらせている。

2回戦では、ラッキールーザーの守屋宏紀(安藤証券/同253位)と対戦。2016年全豪オープン予選で対戦し勝利している相手で、「とても楽しみだよ。いいプレーをしないといけないけど、1試合ずつやるしかない」と、いま出せる力を注いでいきたいと語った。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma