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2022.11.29

メーカーズボイス

テニスおすすめグリップテープ、プリンスの注目ウェット4種を試打インプレ!!

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オーバーグリップ・テープを選び直そう!
プリンスのおすすめウェット4種をご紹介

オーバーグリップ・テープは、何を選んでいるだろうか? タイプでいうなら、最もプレイヤーに人気なのはしっとり感のある「ウェットタイプ」。プリンスには「エクスピード2」、「スーパー・エクスピードプラス2」、「スーパータックプロ」、「バンプ」と4種類の人気オーバーグリップ・テープがあるから、好みによって選ぶこと可能だ。





さて、そのグリップを持つのが“人間の手”。目をつぶったまま指で物を触っても、触覚だけで凹凸や硬さ・柔らかさ、材質の違いなど、多くの情報を触覚だけで区別することができるというのは、繊細さは素晴らしいもの。スウェーデン王立工科大マーク・ルートランド教授の研究によると、人間の指はなんと13ナノメートル(1mmの1/1000000)の凹凸を感じ取ることができるのだとか。

わずかな違いを感じることができる我々の「手」。だから『グリップ』にこだわりを持つ人が多いのもうなずける。“リプレイスメント・グリップ”(いわゆる元グリ)でいうなら、グリップの角を感じやすい“レザー(天然皮革)”を好む人、クッションの効いた“シンセティック・レザー(人工皮革)”が好きという人と別れる。しかし、それよりも重要と思えるのが、その上に巻く“オーバーグリップ・テープ”だろう。





今となっては、当たり前のテニスギアは、1970年台後半にアメリカで発明されたことがわかっている。それまでは汗で滑るのを防ぐために、包帯のようなものを巻いたり、オガクズで拭ったりしていたのだから、テニスの歴史にとってはエポックメイキング的な発明と言って良い。今では「ウェットタイプ」「セミウェットタイプ」「ドライタイプ」と大きく分けて3タイプあり、主に汗の吸収・滑り止めという役割がある。

冒頭で書いたとおり、最も人気なのはしっとり感のあるウェットタイプ。海外では粘着性のある、粘りづくという意味で“タック・タイプ”“タッキー”という言葉で紹介されている。


厚さ、形状、ウェット度合いなどが異なる
4種類のおすすめオーバーグリップ

プリンスの中で最も人気なのは、「エクスピード2/EXSPEED II」(1本入り税込341円)だという。これは日本人プレーヤーに最も人気な厚さ0.6mmに設計されていて、しっとり感、ウェットが長持ちというのが最大の特徴だ。





そして、これより0.05mm厚い(0.65mm)のが「スーパー・エクスピードプラス2/SUPER EXSPEED PLUS II」(1本入り税込407円)。こちらは吸汗性、グリップ性、耐久性、クッション性、抗菌、防臭の6つの機能を網羅したモデル。WITHコロナ時代という意味でも“抗菌”というのは惹かれるところである。





逆に0.05mmと薄く、優れたウェット性と耐久性の穴あきタイプの「スーパータックプロ/SUPER TACK PRO」(1本入り税込385円)、テープ中央部に凸部分が設けられていて握った時に抜群のグリップ力を誇る「バンプ/バンプ」(1本入り税込440円/ 0.55mm、凸部約:高さ2mm×幅5mm)もある。






いずれも“グリップ力”が売りではあるが、薄さや使用感などはどうなのか? 編集部でウェットタイプ4種類を実際に使ってみた。0.05mmといった厚さの違いはわずかに思えるが、場合によってはグリップサイズ(1つの差は約0.32mm単位)が一つ変わるくらいなのだから、しっかり選びたいところ。

果たして、プリンス自慢のウェット4種類の使用感はどうだったのか!? 本音でお伝えしたい。





注目ウェット4種<試打インプレ1>
「エクスピード2/EXSPEED II」




編集部(川)
“もっちり感がダントツ”
とにかくグリップ力を求めたい人はコレ

<3つのポイント!!!>
★もっちり感はダントツ
★感覚的に「スーパーエクススピードプラスⅡ」(0.65mm)より厚く感じた
★伸びが良く巻きやすい

ポリウレタン素材が最もわかりやすいのか、とにかく“もっちり感がダントツ”。0.6mmしかないのだが、柔らかい感覚でグリップを握っていて気持ち良い。これだけグリップ力が高いのならば、手汗をかいてもすべりにくいだろう。

おもしろいのは、もっちり感が高いため「スーパーエクススピードプラスⅡ」(0.65mm)より薄いのに、こちらのほうが感触的に厚く感じること。とにかく“もっちり感”を求める人にこれは良い。

また、伸びが良く巻きやすいのも特徴。両手バックハンドの方でも楽にグリップ上部まで巻きやすいはず。


編集部(広)
一番バランスが取れている
伸びて巻きやすいのも良い

<3つのポイント!!!>
★トータルバランスが良い
★伸びが良く巻きやすい
★粘着性が適度で良い

すべてにおいて適度なウェットタイプ。まず張る時にしっかり伸びるので張りやすいなと感じた。

ウェット感も適度というイメージ。テープの表面を見ると細かく凹凸がつけられていてウェット感もあるものの、指に吸い付くような粘着性はない。ここは(川)と意見が割れてしまうところなのだが、ひょっとしたら加齢による皮膚に影響しているのかもしれない(最近ビニール袋がうまく開けられない)。

個人的な好みでいうと粘着性がありすぎるのは好きでないので、これくらいがベター。4種類で購入するとしたら、これになると思う。



注目ウェット4種<試打インプレ2>
「スーパー・エクスピードプラス2/SUPER EXSPEED PLUS II」




編集部(川)
どんな人でも気に入りそう
しっかり感を求める人におすすめ

<3つのポイント!!!>
★厚いので安定感を高めたい人にGOOD
★しっかり感がある
★ウェット感は十分感じられる

ウェットタイプで一番の厚み(0.65mm)とあって、しっかり感もグリップ力も高い。計算上、グリップは約0.32mm毎にG1、G2…と上がっていくので、安定感を高めたい、グリップが細すぎたという人に良いと思う。

もっちり感に関しては「エクスピードII」のほうが上だが、それよりもしっかり感のほうが欲しいという人には、「スーパー・エクスピードプラスII」のほうをオススメしたい。万人に受けるオーバーグリップという印象である。



編集部(広)
ウェット感は最高クラス!
強く握れるので球威を出しやすい

<3つのポイント!!!>
★ウェット感は4種類で最強クラス
★強く握れるので威力が出やすい
★抗菌・防臭!この時代には大事

“スーパー”と付いているのはダテではない。表面はツルツルでウェット感がかなり高い。4種類の粘着性はバンプと並んで最も高いはず。厚みがあって握るとムニムニしている感じがあり、より強くボールを捉え、球威を出しやすいことができると感じた。また、ボールを捉えた際、スイートスポットの上下に当たるとヘッドがブレるわけだが、そのブレが気になる人も良いだろう。

また、注目したいのは「抗菌」というところ。この時代、なるべくウイルスや菌は避けたいところ。手に多く汗をかく人にとっては、防臭という部分もうれいし機能だ。

巻く際、伸ばして張っていくタイプの人は伸縮性が低いので嫌かもしれない。個人的には強く引っ張っても大丈夫なので張りやすかったが。



注目ウェット4種<試打インプレ3>
「スーパータックプロ/SUPER TACK PRO」




編集部(川)
打球感をしっかり感じたい
グリップを太くしたくない人に

<3つのポイント!!!>
★薄さはしっかりわかる
★グリップを太くしたくない人に良い
★打球感がボヤけないのも特徴

0.5mmはやはり握っていて“薄いなぁ”となる。もっちり感はないが、ウェット感はしっかりしている。グリップをあまり太くしたくない!! という方にはこちらが良いだろう。

良い意味で、打球感をしっかり感じることができるので、ボールからの情報をしっかり伝えてほしいという人にもこれは好ましいはず。

デメリットとしては、薄い分、引っ張っても伸びないので少し巻きにくいところである。


編集部(広)
ウェット感が強すぎないのが特徴
薄いのでグリップの角がわかる

<3つのポイント!!!>
★グリップの角を感じやすい
★ウェット感は抑えめ
★25mmと幅が若干狭い

メリットはグリップサイズがほぼ変わらない点。薄い分、打っていてリプレイスメント・グリップの凹凸をしっかり感じやすい。グリップの角を感じたいというレザー派の人に良いのではないだろうか?

薄い分、ポリウレタンはしっかり浸透させられないはずということで、ウェット感はどうなのかと「エクスピードII」より粘着性は抑えめ。ウェットが好きだけど、あまりくっつく感じは好きではないという人はこれが良いだろう。

薄くてしっかり伸びるものの、幅が25mmと若干狭いので巻くのは少々時間かもしれない。



注目ウェット4種<試打インプレ4>
「バンプ/BUMP」




編集部(川)
力を込めやすい!
握力に自信がない人にGOOD

<3つのポイント!!!>
★打球時に力を込めやすい
★ウェット感は「エクスピードII」並みで高い
★グリップが太くなり、面を感じにくくなる

実は、このタイプはテニス人生初体験。突起部分は握ればツブれるものの、“違和感があるんじゃないかな”と思ったが、思った以上に手にフィットする。その効果なのか、ボールを捉えた際に力を込めやすい。握力に自信がない人にいいかもしれない。

また、ウェット感は「エクスピードII」並みで高い。両サイドに穴が空いているので、夏場でも汗をしっかり吸ってくれそうだ。

気になるのは、その厚さだけ。0.55mmではあるが、突起部分は5mm。これは好みが分かれそうだし、グリップの角がわからなくなる感覚があり、フェイス面を感じにくくなる。



編集部(広)
ムニムニ感は握っていて気持ち良い
ウェット感が高く強く握れるのも特徴

<3つのポイント!!!>
★突起部分はムニムニ気持ちよく握れる
★ウェット感は最高クラス
★面ブレしがちな人に良さそう

テープ部分は0.55mmと若干薄いのだが、突起部分は5mm。この突起部分を握るとムニムニと気持ちが良く、

ウェット感は「スーパー・エクスピードプラスII」に匹敵するクラス。薄いのだが、手にビタっとくっつくような感覚を得られる。見た目の形状で嫌う人もいるかもしれないが、面がブレ、ボールの上下ブレが激しい人なんかは、しっかり手にくっつく感じがある「バンプ」は良いのではないだろうか。

そのためかはわからないものの、グリップテープ時代は薄めだが、しっかり伸びる。この突起を生かすためにも、巻く際は多めに重ねたほうが良さそうだ。

“強めのウェット感が好き”という方で凹凸タイプ未体験の人は一度試してみてはいかだろうか?



取材協力 グローブライド株式会社
フリーダイヤル  0120-506-204
■「エクスピード」https://princetennis.jp/product/og003
■「スーパー・エクスピードプラスII」https://princetennis.jp/product/og021
■「スーパータックプロ」https://princetennis.jp/product/og113
■「バンプ/BUMP」https://princetennis.jp/product/og031

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