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2022.05.22

メーカーズボイス

プリンス「ビーストマックス100<BEAST MAX100>」を試打インプレ! スイング、スイートエリア、スピンがMAXなテニスラケット

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空気抵抗をとことん考えた
「ビーストマックス100<BEAST MAX100>」

それがすべてではない。しかし、テニスでは「スイング速度」が大きくものを言う。速く振れるほど、ボールスピードはアップし、スピン量もアップする。驚くようなスピードで高い軌道で飛び、サービスライン付近から急激に落下する。プロがあんなボールを打てるのは、スイングが速いからだ。





身体能力が高いから速く振れるわけだが、プロや上級者の場合、そのポイントを抑えているからこそ、ヘッドは走るわけだ。「地面からパワーをもらうんですよ」とあるプロ選手は言っていたが、地面からの反力をヒザ、腰、体幹と伝達させていき、腕+ラケットを振る。よく腕を力ませて速く振ろうとする人がいるが、それでは一定以上、ラケットは加速しない。

もちろん! スイング加速のためにラケット選びも重要。単に軽いほうが速く振れるわけではなく、ヘッドを効かせられるスイングができるなら、トップヘビーが良いし、そうでないならトップライトのほうが、スイングが走るケースもある。人によるから、スペック選びというのは難しいところである。ただし、「空気抵抗は少ない方がいい」ということだけは、ハッキリしている。


スイング速度、スイートエリア、スピンがMAX!!の
「ビーストマックス100<BEAST MAX100>」

ラケットにそれほど空気抵抗はあるのか? 確かに大きくはないが、小さくなれば、“もっと! ヘッドはスピードアップ”することはまちがいない。そのため、各社が空気抵抗も研究しているわけだが、誰もが驚くテクノロジーと言えるのがプリンスの「オーポート」である。

その最新作「ニュー・オーポート2」が採用となった「ビーストマックス100<BEAST MAX100>」が4月末発売となった。
「ニュー・オーポート2」は、フレームに空いた穴が過去最大級であり、フレームの12時・3時・9時部分に設けている。その空気抵抗は、歴代最高。さらに“オーポート”テクノロジーには、ストリングが長く張れるというメリットがあり、スイートエリアもMAXに大きくなっている。





「ビーストマックス100<BEAST MAX100>」の特徴はまだまだある。手元はボックスフレームとエアロダイナミックフレームの中間の丸みを帯びた形状であるのに、トップは空気抵抗を考慮したボックス形状と2つの形状が組み合わされており、これによりまずホールド感が高くなる。そして、シャフト部分からフェイスにかけては、2本の隆起「パワーレール」が設けられていて、RA値(一般的に言われるラケットの硬さ)を上げることなく、横方向へのブレを軽減する。これが相まってスピン量&パワーを高めることができる。





また、独占的に使用できる権利を持っている“奇跡の素材”「テキストリーム×トワロン」を採用。フレーム10時・2時部分に、「ATS(アンチ・トルク・システム)」によって、同素材を配することで、飛びとコントロール性を高めるという工夫もなされている。

また、グリップ上部からフレームトップ部にかけて均等に厚みを増していく「CTS」を採用しており、フレーム厚は27-24-22mmという形状になっている。これにより、フレームのしなりによるパワーがアップする。

フェイスサイズ100平方インチでウェイトは平均300g、バランスポイント320mm。フレームトップが27mmとあるが、スペック上は黄金スペックと言って差し支えない。「ビーストマックス<BEAST MAX>」は、一体どんなラケットなのか。編集部の試打コンビ、(川)&(広)がそのラケットを味わってみた。

*黄金スペックとは、一般的にフェイス面積が100平方インチ、重さが300g、バランスポイントが320mm、フレーム厚が23~26mmと言われている(諸説ある)





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