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2023.03.28

メーカーズボイス

話題のダイアデム[DIADEM]創業者に聞く進化したラケット「エレベート 98 V3(2023)」のこだわり!【編集部&一般男性の試打インプレ付き】

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4年の開発期間で進化を遂げたダイアデムのテニスラケット「エレベート 98 V3」! 衝撃吸収素材“クライボン”真価はいかに!?


アメリカ・フロリダに本社を置き、2015年にスタートさせたダイアデム(DIADEM)。「高品質でアスリート向けの良い製品を創る」ことをコンセプトに、元ATPプレーヤーでロジャー・フェデラーやマラト・サフィン、カルロス・モヤら世界ランク1位のヒッティングパートナーを務めたことのあるAJ・バートレット氏らが立ち上げた。

日本には2020年に上陸したばかりだが、その品質の高さは他メーカーに引けを取らず、コアなテニスファンからの評価も高い。そのダイアデムが「エレベート98(ELEVATE)」シリーズを4年の開発期間をかけてバージョンアップ。日本でのローンチに合わせて来日した創業者のバートレット氏らに、その進化について話を聞いた。

【関連記事】【ダイアデム(DIADEM)】星型の断面形状が高スピン性&柔らかい打球感を実現! ポリ・ストリング『Solstice Power(ソルスティス パワー)』

「エレベート 98 V3」の注目は新素材“クライボン”

3代目のエレベート98の進化を語る上で欠かせないのは、衝撃吸収素材“クライボン(KRAIBON)”だ。

同シリーズは、重さに関わらず16×20というストリングパターンを採用し、競技者に向けてコントロール性能を重視している。バートレット氏曰く、「どのモデルを出す時も一番だと思って開発しているから自信はある」と言うが、常に進化を目指すのがダイアデム。「もっとコントロールできること、もっと快適な打球感、かつあと少しパワーが出ること」と前作から進化させる必要があった言う。そして、それに大きく貢献したのが“クライボン”だった。


2019年より開発を始め、約4年の歳月を経て3代目エレベートが誕生。「今までで一番良いラケットができた」と自身をみなぎらせた創業者のAJ・バートレット氏


クライボンは、振動減衰性や衝撃吸収性に優れたラバー素材。これをラケットの素材でもあるカーボンシートに練り込み、インパクトの雑味を減らすことで柔らかなフィーリングを生み出す。

また、その配置箇所も開発段階でさまざまな場所を試した結果、「3時、9時、スロートに入れるのが一番性能を良くするのにベストだった。快適性とパワーに最も寄与していて、加えてコントロールにも助けになっている」と、フレーム4箇所にクライボンを搭載したことで前作の課題だった部分を改善できたという。



かねてよりダイアデムのラケットに搭載していたテクノロジーで、フレームの捻れを抑制する“FSシステム”や、オフセンターでのインパクト時の捻れや振動・衝撃吸収をしてくれる“インパクト・シールド”なども踏襲するとともに、“クライボン”が掛け合わさったことでコントロール性とパワー、そしてこれまで以上のピュアな打球感を味わえる。ハイレベルなプレーヤーの高速スイングでも安心してボールの質を高めてゲームを支配することを可能にした。


ブランドカラーの“ティールブルー”はワンポイント!
手に取りやすいネイビーブルーを基調にしたデザインに


さらに、従来モデルより大きく変わった点が、デザインの部分だ。これまではブランドカラーでもある“ティールブルー”を前面に押し出していたが、今シリーズではそれがワンポイントで使われるだけに。

「どんな人にも気に入ってもらえるような色やデザインにしたかった。製品の中身が良いのに、色が嫌いで手に取ってもらえないというパターンは避けたかった」と創業者メンバーのマイケル・マングラディ氏が言うように、落ち着いたネイビーブルーのカラーリングだ。


「どんな人にも気に入ってもらえるような色、デザインにしたかった」と話す創業者メンバーで同社事業部長のマイケル・マングラディ氏。今シリーズでは、ネイビーブルーを基調としている。


とはいえ、品質にこだわり抜いてきたダイアデム。フレームはラバープリントのようなさらさらとした肌触りで気持ちが良く、いやらしさのないメタリックカラーでプレミアム感もある。また、ブルーをグラデーションにしたりと、外見においても抜かりはない。

現役時代には、5社以上のラケットを使用してきたというバートレット氏。当時は、自身にフィットするようにカスタマイズしていたというが、「10年前にこのラケットがあれば世界一だったよ」と笑い、今シリーズに自信を持つ。

「本当のトップ選手だけでなく、アマチュアの中上級者にも良さを体感してほしい」と語るように、3つのモデルをラインナップしており、それぞれのスイングスピード、パワーに応じて選ぶことができる。今回、テニスクラシック編集部(川)によるインプレッションをお届けするとともに、一般男性2人の感想を紹介していこう。







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