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2023.06.19

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錦織圭が1年8ヵ月ぶりの復帰大会でいきなり優勝! 全5試合、8時間32分を戦い抜く

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Photo by Getty Images/写真は2021年8月時のもの

錦織圭、19歳の若手を退けて復帰大会で優勝


現地6月18日、チャレンジャー大会の「カリビアン・オープン」(プエルトリコ・パルマスデルマール)のシングルス決勝が行われ、1年8ヵ月ぶりに復帰を果たした錦織圭(ユニクロ)は、予選から勝ち抜いているマイケル・ジェン(アメリカ/世界ランク1118位)と対戦。6-2、7-5のストレートで下し、復帰大会での優勝を果たした。

【動画】錦織圭、1年8ヵ月ぶりの復帰大会で優勝!両手でガッツポーズを作る優勝の瞬間

左股関節と右足首痛の怪我で戦線を離脱していた錦織は、今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場。1年8ヵ月ぶりの復帰初戦から軽快なフットワークを見せ、正確なバックハンドのダウン・ザ・ラインや繊細なタッチのドロップショットなど多彩な攻撃を見せて、順調に勝ち上がった。

決勝の相手は、昨年のウィンブルドンジュニアで準優勝している19歳のジェン。今大会は予選から出場し、6試合を勝ち抜いてチャレンジャー大会で初の決勝に進んでいる。

試合は、序盤から錦織のペース。リターンから攻めて、錦織はいきなりブレークに成功。その後もテンポの速い攻撃でジェンを苦しめ、プレッシャーをかけ続けると第5ゲームでリードを広げ、力強いガッツポーズを見せる。

力の差を見せる付けるようにジェンを圧倒した錦織は、ピンチを迎えることなく6-2で第1セットを奪うと、第2セットもジェンの最初のサービスゲームを破ってリードする。

第4ゲームではミスが重なって追いつかれたものの、直後の第5ゲームでは4度目のデュースで華麗なバックハンドのダウン・ザ・ラインを決めてチャンスを掴むと、続くポイントも制して再びブレーク。第7ゲームも破って5-2とリードを広げた。

完全に錦織のペースかと思われたが、やはり復帰大会の5試合目ということもあって錦織は疲れを露わに。第8ゲームを落とすと、第10ゲームもチャンピオンシップ・ポイントを握りながらも落としてしまい追いつかれてしまった。苦しい展開となった錦織は、最後の力を振り絞って5-5の第11ゲームでこのセット4度目のブレークを奪って、続くサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップではきっちりキープ。7-5のストレート勝利で試合を終わらせ、復帰大会で優勝を果たし、最後は両手を天に掲げた。試合時間は1時間41分だった。


チャレンジャー大会での優勝は、右手首の負傷から復帰を果たした2018年2月以来、5年4ヵ月ぶり。昨年10月で消滅していたランキングも500位前後へと復帰を果たすこととなる。

ATPツアー、グランドスラムとより高いレベルを目指す元世界ランク4位の錦織にとってチャレンジャー大会は一つの通過点にしたいところ。それでも復帰大会でいきなり優勝というのは最高の結果だ。

2回戦後には「グランドスラムの準決勝が終わった時のような疲れ」とも語っていたが、トータルの試合時間8時間32分と全5試合を戦い抜いた。これからの錦織の戦いに期待せずにはいられない。

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