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2023.06.19

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錦織圭「第一歩としては上出来」と1年8ヵ月ぶりとなった復帰戦での優勝を喜ぶ

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Photo by Getty Images/写真は2021年8月時のもの

錦織圭、1年8ヵ月ぶりの実戦で復活V「これをきっかけにツアーレベルに戻れるように頑張ります」


現地6月18日に行われたツアー下部のチャレンジャー大会で優勝した錦織圭(ユニクロ/世界ランク492位)が、自身のSNSを更新。「第一歩としては上出来」と1年8ヵ月ぶりの実戦で優勝できたことを喜んだ。

【動画】「第一歩としては上出来だったんじゃないでしょうか」と1年8ヵ月ぶりの復帰戦優勝を喜んだ錦織圭

2021年10月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)以来、左股関節と右足首痛によりツアーから離れた錦織。約1年8ヵ月の間、いくつか大会にエントリーしたものの準備が整わず出場は叶わなかったが、ようやく戦いの舞台に戻ってきた。

復帰大会は、2017年に右手首を痛めてツアーを離脱した時と同様にチャレンジャー大会。プエルトリコ・パルマスデルマールで行われた。

大会前には「不安もある」と口にしていた錦織だが、試合に入ればそれは一変。もちろんキャリア最長のブランクもあってか、プレーの浮き沈みはあるものの、元世界ランク4位の力の差を見せつけるようなショット力と勝負強さがあった。

決勝では、昨年のウィンブルドンジュニアで準優勝している伸び盛りの19歳を圧倒。最後は疲れもあって危ない場面もあったが、ストレートで勝ち切って、復帰初戦で見事優勝を飾った。

試合後、錦織は自身のSNSを更新しサポートしてくれた方々への感謝の言葉を述べた。「勝ちました。優勝しました。みなさん、ありがとうございます。2年弱かかりましたが、まずは第一歩としては上出来だったんじゃないでしょうか。支えてくれたチームのみんなと、関わってくれた、手術もありましたし先生方、スポンサーの方々、これだけ待ってもらっていまだにサポートを続けてくれている方々、本当にありがとうございます。まずはこれをきっかけにツアーレベルに戻ってこれるように頑張ります。みなさん、応援ありがとうございました」と、復帰への最高の一歩目を踏み出せたことを喜んだ。

また、続けて英語でも「今週、プエルトリコでタイトルを獲得できたこと、そして自分のプレーにとても満足している。本当にレベルが高くて、これ以上は望めない。5試合連続でプレーできたし、体も問題ない。健康であることが最も重要なことで、このまま続けていきたい。長い間待ってくれたみなさん、ありがとうございました。スポンサー、チーム、すべてのサポートに感謝したい。このまま続けられることを願っています」とした。

これには多くのファンから「おかえりなさい」「感動しました」などの声が寄せられた。同週にイギリスで開催されたチャレンジャー大会で2週連続優勝を飾った元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス)もSNSで「錦織圭、よくぞカムバックで優勝した」と称えた。

現在36歳のマレーも4年前に股関節の手術を経験するなど、怪我から復帰して結果を残すことの難しさを理解しているからこその言葉。これに錦織も「ありがとう、アンディ! あなたは大きなインスピレーションを与えてくれる」と返信した。

試合後のインタビューでは、まだチャレンジャー大会に出場していくとしつつも、「夏のUSオープンに向けてもっとレベルを上げて、照準を合わせてトップ100に入れるように頑張ります」と大きな目標も語った錦織。今回の優勝を糧に、さらなる活躍を期待したい。

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