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2023.09.16

選手情報

盛田正明テニス・ファンドコーチの弘岡竜治氏、194cmのビッグサーバー・坂本怜の今後の課題「サーブともう一つの武器を作る」

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身長194cmから繰り出されるビッグサーブを持つ期待のジュニア・坂本怜


17歳で身長194cmの長身を生かしたサーブが魅力の坂本怜(誉高校)。錦織圭や西岡良仁らをサポートし、世界トップランカーに引き上げた盛田正明テニスファンド(MMTF)のサポートを昨年2月から受け、アメリカ・フロリダにあるIMGアカデミーで日々研鑽を積んでいる。今年すべてのグランドスラムジュニアに出場した坂本だが、今回のUSオープンでは惜しくも3回戦で敗れ、またしてもベスト16の壁を突破することはできなかった。IMGアカデミーをベースに、MMTFのコーチを務める弘岡竜治氏に、坂本の今後の課題やプレーの軸について聞いた。

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――惜しくも3回戦で敗れてしまいましたが、試合を見ていかがでしたでしょうか。

相手のサーブ(Yi Zhou/中国)の精度が高かったのと、先にリターンをコートの中にうまく入られしまい返されてしまいました。リターンが返ってくるというプレッシャーがあり、自分のサービスゲームが思うようにいかなくてサーブに力みが見られました。思うようなプレーができなくなりイライラが募る中でのプレーとなったんですが、(第2セット目中盤の)最後にブレークダウンしたところから、リターンゲームで相手にしつこさを見せプレッシャーをかけてブレークバックできたのですが、次のサーブスゲームで落としてしまいました。あそこでサービスをキープできていれば、良い流れに乗ることもできたと思います。

全体的に言えば、相手のプレーがすごい良くて、やることを決めてコミットしている感じでした。(Zhouは)ファーストサーブでわざとタイミングをずらしたキックサーブを使ってきたり、少しでもチャンスがあれば先に相手を動かして怜(坂本選手)が先に時間を作ることができなかったことが多かったですね。

――坂本選手のファーストサーブの確率も高くなかったように見えました。

相手のリターンがすごく良かったので、それがプレッシャーになっていました。結果、一本(サービスエース)で終わらせたい、というのがあって力みにつながって入らなかったり、ボールが伸びなかったりした原因だと思います。
   
――これからの坂本選手の課題はなんでしょうか。数年先にはATPツアーでということはお考えになっていると思います。

彼に関しては圧倒的なサーブ力がありますが、もっとエースが取れて、サービスゲームが簡単に取れるようにすることが一番の課題だと思います。あとはアグレッシブさというところで、ショットの質も含め、サーブともう一つ武器を作る、彼の良いところを伸ばしていくという感じです。

USオープンジュニアで坂本怜に帯同したIMGアカデミーの弘岡竜治氏
盛田正明テニスファンドの現地コーチを務める弘岡竜治氏

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