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2020.07.07

選手情報

NY便り「ズベレフがフェレールのコーチングをトライアル」

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8月のツアー再開に向けて、いよいよトップ選手が動き出したようだ。
世界ランキング7位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、元世界3位のダビド・フェレール氏をコーチとして招へいしたと、スペイン紙『マルカ』が報じたのだ。

同紙によると、ズベレフはモンテカルロで15日間、フェレールと練習を行い、コーチ契約を延長するかどうか判断。もし、相性が良いと判断すれば、9月のクレーコートシーズンから正式にパートナーシップの契約をするという。

フェレールは、小柄ながらコートを縦横無尽に走るツアー屈指のファイター。2013年の全仏オープンでは準優勝を果たすなど、キャリア通算734勝、27度のツアー優勝を成し遂げている。昨年5月、「マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/ATP1000)で引退することとなったが、最後の対戦相手がズベレフだった。

これまでズベレフは、ファン・カルロス・フェレーロ氏やイワン・レンドル氏などのレジェンドのコーチングを受けたが、いずれもその関係は短い期間で終わっており、現在は父がコーチを務めている。
今回、トライアルとはいえ、コーチに就任したフェレールにツアーコーチの経験はない。ズベレフが全仏オープンを含むクレーコートシーズンに向けて、さらなる成長を求め、白羽の矢を立てたということだろう。

今シーズン初戦となるATPカップで全敗し、調子が出なかったズベレフだが、全豪オープンでは、自己最高となるベスト4に進出。フェレールとのコンビでクレーコートシーズンも戦い抜くことができるだろうか? 選手とコーチというのは相性も関係してくる。2人の場合はどうなるのか? 楽しみだ。

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)