close

2025.01.18

選手情報

大坂なおみ、腹筋を痛めて満足なプレーできず「最後までやり遂げたかった」。途中棄権で3回戦敗退[全豪オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

大坂なおみ、第1セット終了後に途中棄権を決断し3回戦敗退


現地1月17日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)女子シングルス3回戦で大坂なおみ(フリー/世界ランク51位)は、腹筋を負傷したため第1セット終了後に途中棄権。試合後には、「最後までやり遂げたかった」と口にした。

【動画】大坂なおみは第1セット終了後に途中棄権 3回戦ハイライト

27歳の大坂は、今季開幕戦となった「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/WTA250)で2年9ヵ月ぶりにツアー決勝に進出。だが、腹筋を痛めて決勝で棄権し、準優勝となっている。

過去2度制している今大会は、1回戦で昨年大会初戦で敗れたキャロライン・ガルシア(フランス/同67位)を6-3,3-6,6-3、2回戦で第20シードのカロリーナ・ムホバ(チェコ/同20位)を1-6,6-1,6-3で下して勝ち上がっている。

元世界4位のベリンダ・ベンチッチ(スイス/同294位)との3回戦では、途中まで伸びのあるストロークを放って1ブレークアップ。5-3とサービング・フォー・ザ・セットを迎えていた。しかし、前哨戦で負傷した腹筋の影響で力強いサーブを打つことができない。痛み止めを服用してプレーを続けたが、タイブレークの末に第1セットを落とすと、棄権することを決断した。



試合途中にはコーチのパトリック・ムラトグルー氏が腕を交差させてプレーを続けるべきではないと棄権をうながした。

会見で「怪我についてはあまり良くない状況。気分としては良くも悪くもなくという感じ」と率直な気持ちをあらわにした大坂。「できる限りのことはしていて、毎日治療を受け、夜遅くまで続けていた。ただ2回戦後には悪化した。少し避けられないことだったと思う。選手としては最後までやり遂げたかった」とこぼした。

前哨戦や今大会1、2回戦、そしてこの試合も途中まで素晴らしいプレーをしていただけに、腹筋の怪我が悔やまれる。「爆発的にサーブを打つからそれが影響しているのかもしれない」と、時速200キロのサーブを繰り出す大坂にとって10代の頃からの問題だという。

「もしサーブが打てていれば勝てたかもしれないし、大会でもっと先に進めていたかもしれない。(決勝で途中棄権した)オークランドも勝てたかもしれないという思いがあって、それが残念。復帰後初の優勝となっていたかもしれないから」と嘆いた。

それでも「怪我をしていたにもかかわらず今日の試合はうまくプレーできたと思うし、競った中で楽しく戦えた。だから、今は回復して、次の準備に備えられたらいいなと思う」と一定の満足感も口にした。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma