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2025.01.22

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ジョコビッチ、アルカラスとの大一番を制して準決勝進出「グランドスラム決勝ならよかったのに」[全豪オープン]

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ジョコビッチがアルカラスを下してグランドスラム50度目のベスト4


現地1月21日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス準々決勝で今大会で史上最多25度目のグランドスラム制覇を狙うノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク7位)が、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同3位)を4-6,6-4,6-3,6-4で撃破し、準決勝に進出。試合後の会見では、「今大会で最高の試合だった」と誇った。

【動画】ジョコビッチ、アルカラスとの大一番を制して準決勝進出 マッチハイライト

37歳のジョコビッチは、過去10度の優勝を誇る今大会で優勝すれば、男女通じて史上最多25度目のグランドスラム制覇そして大台のツアー通算100勝となる。

史上最年少での生涯グランドスラムを目指したアルカラスとの大一番では、左太ももを痛めて第1セットを失ってしまう。だが、メディカル・タイムアウトで治療した後はラリーを短くしようと積極的な姿勢が目立つ。次第に動きも良くなり、“精密機械”とも評される正確で鋭いストロークでアルカラスから3セットを連取。グランドスラム通算50度目のベスト4入りを果たした。

試合後には、「僕にとって今大会最高の試合。もしかすると男子シングルスで行われた中でも最高の試合の一つかもしれない」とベストマッチだと自画自賛。

「どのセットも非常に接戦で、観客も盛り上がり、コート上でのエネルギーはすごかったんだ。正直、グランドスラムの決勝のような感覚だよ。そうならよかったのにね(笑)彼の戦いに敬意を表したい。僕たち2人ともコート上で全力を尽くした。観客にもそれを見てもらえたと思う」と、自身の戦いそして勝利を挙げたことを誇った。

肉体的にも精神的にもハイレベルな戦いを終えたあとには、コーチのアンディ・マレー氏のもとへ。「日々、アンディとの結びつきが強くなっていると感じる。毎日、困難に直面しているけど、ベストを尽くし一緒に成長していこうとしている。だから、彼に感謝の気持ちを伝えたかったんだ。彼は私と働くことを受け入れてくれたし、チーム全員に対して全力のサポートをしてくれている。今回の勝利は僕たちにとって大きな意味を持つ」とその理由を明かした。

気になるのは、第1セット途中で痛めた左足太ももの状態。この日の試合では、メディカル・タイムアウトを取り、テーピングを巻いて、痛み止めを服用。そのおかげで第2セット終盤以降、体の動きは問題なかったという。

一夜明けた22日は練習せずに状態を見極めたいとし、「とにかく今はリカバリーが最優先」と回復に努める。心配もあると隠さなかったが、「フィジカル的に十分な状態に回復できれば、メンタル的にもモチベーションを保てる。今日の試合は消耗するものだったけれど、同時にこのような勝利からエネルギーを得ているんだ」と勝利を何よりも心の栄養にし、準決勝のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同2位)との試合に備えたいとした。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma