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2025.01.25

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世界14位キーズが46回目の出場でグランドスラム初制覇!3連覇狙った女王サバレンカを撃破[全豪オープン]

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キーズが女王サバレンカを破りグランドスラム初制覇


現地1月25日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)女子シングルス決勝が行われ、第1シードのアリーナ・サバレンカ(世界ランク1位)と第19シードのマディソン・キーズ(アメリカ/同14位)が対戦。6-3,2-6,7-5の大激戦の末にキーズがグランドスラム初優勝を果たした。

【動画】キーズの鮮やかなフォアハンドウィナー&マッチハイライト

26歳のサバレンカは、昨季に全豪オープン2連覇を達成し、9月の全米オープンも制すなどツアー4勝。10月には1年ぶりに世界ランク1位に返り咲いた。今大会は8年連続出場。1997~1999年のマルチナ・ヒンギス以来となる大会3連覇を狙う。

対する29歳のキーズは、前哨戦のWTA500アデレードでツアー通算9勝目を挙げて、2年ぶり11度目の今大会を迎えた。順当な勝ち上がりを見せて、3回戦以降はダニエル・コリンズ(アメリカ/同11位)、エレナ・ルバキナ(カザフスタン/同7位)、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ/同27位)、イガ・シフィオンテク(ポーランド/同2位)と4人のシード勢を撃破。6試合中4試合のフルセットマッチを戦い抜いて2017年全米オープン以来、約7年4ヵ月ぶり2度目のグランドスラム決勝に駒を進めた。

決勝らしく緊張感が漂う中で試合がスタート。立ち上がりで2本のダブルフォールトを犯したサバレンカに対し、キーズがブレークに成功する。サバレンカはパワーで押し込もうとするが、キーズがクリーンにボールを捉えて、伸びのあるショットを放つ。

2度目のブレークに成功したキーズは、第8ゲームで初めてサービスゲームを落としたものの、5-3のリターンゲームで鮮やかなバックハンドのダウン・ザ・ラインを決めてブレーク。6-3で第1セットを奪った。

あとがなくなったサバレンカはトイレットブレークで一息入れて第2セットへ。パワーだけでなく、粘り強さやスライス、ドロップショットで揺さぶるなどプレーがかみ合ってくると、リターンからキーズを苦しめミスを引き出す。0-1から5ゲームを連取したサバレンカが第2セットを6-2で奪い返した。

明暗を分ける最終セット、互いの意地と意地がぶつかり合い、鋭いショットが次々にコートに突き刺さる。セット終盤までブレークポイントのないままサービスキープが続く中、第12ゲームでキーズが攻撃的なリターンからラリーの主導権を握り、2本のチャンピオンシップポイントが訪れる。サバレンカは1つ返したものの、次のポイントでキーズのフォアハンドの逆クロスがウィナーに。グランドスラム初優勝を果たした。

2011年全米オープンのグランドスラム初出場から46回目での優勝は、オープン化以降でフラビア・ペンネッタ(2015全米オープン/49回目)、マリオン・バルトリ(2013年ウィンブルドン/47回目)に次いで3番目に遅い記録となった。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma