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2020.08.03

大会情報

マドリード・オープンが中止の可能性。決断は今週中か

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マドリード・オープンのトーナメント・ディレクターを務めるF.ロペス

スペインで最も大きな大会「マドリード・オープン」(ATP1000/WTAプレミアマンダトリー)が、新型コロナウイルス感染者増加により、中止の可能性が出てきた。

スペインでは、新型コロナウイルスの合計感染者数が約28万人を超え、死者は2万8000人となっている。特にこの1週間(7/26~8/1)における新規感染者数は急増。一日当たり平均2000人以上にのぼり、再び増加傾向を見せている。
その影響により大会は、8月1日に声明文を発表。政府当局から開催しないよう助言を受けたことを明らかにした。

現在、パトリック・ムラトグルー氏主催の「UTS(アルティメット・テニス・ショーダウン)」に出場中で、同大会のトーナメント・ディレクターのフェリシアーノ・ロペスは、フランス紙『レキップ』に、「マドリードの街だけでなく、地方までもが悪化してきている」と、現在の状況をコメント。「今は現実を直視しなければいけない。健康が優先されなければならず、ファンや選手、スタッフもマドリードに来るすべての人を危険にさらしてはならない」と述べた。

さらに、「数週間前までは非常にポジティブだったが、今はあまり楽観視できない。先週、私たちは政府と会議をした。彼らの勧告は“夏の間は全てのイベントをすぐに中止する”というものだった」と言及。大会開催へ高いハードルが出てきたとしたものの、中止が決定したわけではなく、大会ライセンスを保有しているイオン・ティリアク氏やスーパースラム社によって数日以内に決定が下されるとしている。「政府、ATP、WTA、みんなと協力して最善の決断をしなければならない。また、我々は当局の勧告に耳を傾け、状況がどのように進展していくかを注視しなければならない」と、今後開催に向けて全力を尽くすとした。

「マドリード・オープン」には、同大会5度の優勝を誇る世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)が出場を表明している。どのような決断が下されるのか注目だ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma