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2020.08.04

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「自分のキャリアを表しているようだ…」ワウリンカが語ったタトゥーの意味

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2013年の誕生日にタトゥーを入れ
翌年の全豪でGS初優勝

Ever tried. Ever failed. No matter. Try Again. Fail again. Fail better.
「何もかもがうまく行かないこともある。でも気にしないでいい。また、やるんだ。そして失敗してもいい。前よりうまく失敗すればいい」

これは劇作家、故サミュエル・ベケット氏の言葉だという。



実はこの言葉は、スタン・ワウリンカ(スイス)が左前腕内側にタトゥーとして刻んでいるもの。スイスの週刊誌『L'illustre』に語ったタトゥーの説明を「テニスワールドUSA」が紹介している。

「いつかまでは覚えていないけれど、その文章を見つけたんだ。自分のキャリアを表しているようだ、と思った。テニスでは、どれだけベストな選手でも、毎週、何かの失敗を経験している。失敗は、我々の仕事の一部だ。でも、起き上がって動き出さなければいけない。負けることを何度も何度も受け入れなければならない。敗北は、私にとって決してシリアスなものではない。このタトゥーを入れた時は、スペシャルなタイミングだった。忘れもしない2013年3月28日、私の誕生日だ。そのあとキャリア最高の勝利をあげることができたんだ」。”キャリア最高の勝利”、翌年の全豪オープンでのグランドスラム初優勝のことだろう。

10年以上、ビッグ3たちが牛耳ってきているテニス界で、全豪、全仏、USオープンと3つのグランドスラムを獲得しているワウリンカ。それは、まさに失敗を繰り返してきて成し遂げたものと言える。残るウィンブルドンのトロフィーを掲げることができれば、キャリア・グランドスラムの達成だ。ウィンブルドンでの最高成績は2014・2015年のベスト8。35歳となり、残り時間も長くはない。そこにたどり着くことはできるのか。その戦う姿をしかと見届けていきたい。

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Photo by Takeo Tanuma