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2019.12.25

メーカーズボイス

BLADE V7.0シリーズ第2弾!! 編集部が『9つのポイント』で査定!!

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1月中旬発売! 日本限定モデルとして話題になっている【BLADE V7.0】の100平方インチモデルである 『BLADE 100 V7.0』と『BLADE 100UL V7.0』。どんなパフォーマンスを発揮するのか? 編集部(広)と(川)が、2時間みっちり打ち込んだ結果をお伝えする。
※ラケットには、モノマルチ構造のナイロン・ストリング、ウイルソン「REACTION 16」を46ポンドで張っています

IMPRESSION #1 <1月中旬発売予定> 『BLADE 100 V7.0』



BLADE 100 V7.0  ¥32,000(税抜き)
フェイス面積: 100sq.inch レングス: 27.0inch Av.ウェイト: 300g  Av.バランス: 32.0cm フレーム厚: 22.0mm フラットビーム グリップ・サイズ: G2, G3 ストリング・パターン: 16×19  適正テンション: 50-60p
※2020年1月中旬予定

編集部(広)

発表します!栄えある(!?) 2019年MVPはコレです!!



『スッと入れるな』というのが第一印象だ。
初めて使用する場合、自分がふだん使用しているラケット(ウイルソン製340gのアレです)とのギャップを感じるものだが、同じというわけでなく、探っていく感じがない。違和感がまったくなかったのがおもしろい。

数値的には、正に「黄金スペック」(100平方インチ、300g、バランスポイント32.0cmが基本、※中厚フレーム[諸説あるが25mm付近]も加えるケースも)。となると「柔らかい打球感でぶっ飛び系」というのを想像したが、『BLADE 100 V7.0』は、振った分より少し飛ぶというイメージ(X-LOOPテクノロジーは100平方インチのほうが相性がいいのでは?)。さらに、打球感は柔らかさが目立つのでなく、ソリッドさが残る。打っていて芯がある感じで私は好き。22mmフレーム厚だからこその飛び、打球感なのだろう。



スピンに関しては、98平方インチのラインナップより確実にかけやすい。振った分より飛ぶ、そしてスピンもかけやすいため、片手バックで苦しい時でもかなり助かる!
編集部(広)ラリーのあと、試合形式を行ったら、【このラケットが欲しくなった!!】 とにかくめちゃくちゃ打ちやすいのだ! ストロークはもちろんだが、特に自画自賛したいのがリターンだ。瞬時に対応するからこそ、ミスも生まれやすいのがリターンだが、フォアではアングル、ダウン・ザ・ラインに叩けるし、苦手なバックのリターンだって、“パン!”と攻撃的なリターンが打てる。間違いなく、これは実力ではない。確実に『BLADE 100 V7.0』のおかげ。振り抜きがいいから、プラスαのパワーを与えてくれて、スピンもかかる。

+2平方インチの分、ボールが捕らえやすい。22mm厚だけどX-LOOPテクノロジーがあるから、しっかり飛んでくれる。スライスの伸びもいい!
となると完全無欠に思えるが、個人的にもう一つと思ったのは、サーブで、スピンはよくかかるのだが、正直、もう少し飛びが欲しい。NXTシリーズなどナイロン・マルチのストリングを張ると、より良さが出そうな気がする。

これが今年最後の試打。自分が打った他社のラケットも含めて、2019年の最優秀ラケット(好み含む)は『BLADE 98(18×20) V7.0』だったが、今回それが変わった。 『BLADE 100 V7.0』が最も素晴らしいラケットである! 興奮して長く書いてしまいました...。




編集部(川)

パワーよりもコントロール性が、とにかくすごい黄金スペック



スペックとしては、いわゆる「黄金スペック」。それゆえ、試打する前は『パワーがあるんだろうなぁ』と思っていた。
しかし!!!!!! 実際に打ってみて、とにかく印象的だったのは、パワーではなく“コントロール性”である! パワー性能が強すぎると、打球感やボヤけてしまい、ボールコントロールがしにくくなる印象があるが、このラケットはそこが違うのだ。

あえてパワーを抑えめにすることで、『BLADE V7.0』の縦しなりを生かしたスピンや、しっかりした打球感をプラス。ボールをしっかりツブすような強いスイングをしてもコントロール性が落ちない。本当によくできている。



それを生んでいるのが、22mmのフレーム厚なのだろう。薄すぎると弾き感が強すぎてしまい、厚すぎるとソリッドな打球感は生まれない。「BLADE」の味を残しつつ、進化したポイントを十分に感じられた。大会に出場するような競技志向が強いプレーヤーなら、その違いを感じ取れるはずだ。もしも、もっと柔らかい打球感を求めるというなら、「CLASH」のほうが合っていると思う。

今回の試打ラケットにはナイロンが張られていたが、アルパワーや4Gなどポリストリングをローテンション(40ポンド程度)で使ってもおもしろいはず。反発力の高いポリを使って、重いボールで相手を追い込むようなストロークが打てるはずだ。正直、僕が高校生だったころに、こんなラケットが欲しかった...。




IMPRESSION #2 <1月中旬発売予定> 『BLADE 100UL V7.0』



BLADE 100 UL V7.0  ¥32,000(税抜き)
フェイス面積: 100sq.inch レングス: 27.0inch Av.ウェイト: 265g  Av.バランス: 33.5cm フレーム厚: 22.0mm フラットビーム グリップ・サイズ: G1, G2 ストリング・パターン: 16×19  適正テンション: 50-60p
※2020年1月中旬予定

編集部(広)

勝負にこだわるなら
懐が深い100ULを選びたい!

『BLADE 100 V7.0』は、幅広いプレーヤーが打てる。その間口をさらに広げたのが『BLADE 100 UL V7.0』だ。

今年打った中でNo.1と書いた『BLADE 100 V7.0』だが、いざ試合ということを考えると、いかにいい体勢でどれだけ打てるかがカギを握る。そういう意味で、オフバランスや、苦しい体勢の中で、質のいいボールが打てるラケットこそが実戦的と言える。『BLADE 100UL V7.0』は、そういうラケットだと思う。



基本的には『BLADE 100 V7.0』に近い打ち味で、ヘッドが走ってスピンがかかる。ぶっ飛び系ではなく、いいボールを返せるくらいの飛びでボールも伸びる(ただ1点、サーブは押すイメージのほうが良さそう)。 全体重量が軽く、Av.バランスが33.5cmでヘッドが利きやすいため、より苦しい状況で対応しやすいのが『BLADE 100UL V7.0』である。少しでもミスを減らし、苦しい状況で少しでも質のいいボールを返したい。それができるわけだ(20g重い『BLADE 100L V7.0』も参考にしたほうがいい)。

重さを考えても、女性や非力な方が...というかと思うだろうが(笑) 私は、パワフルな男性でもありだと思う。ヘッドが走るため、ポリストリングを張って叩いていく、操作性がいいから苦しい局面でも助かるし、ボレーを打つシーンでも助けてくれる。
ひと言で言えば、“勝てるラケット”。それが、『BLADE 100UL V7.0』というラケットである。




編集部(川)

自分のスイングができている人ならラケットの良さが引き出せる

第一印象は、“しっかりした”ラケットだ、ということだ。
インパクトの感覚・情報が、そのまま手に伝わってくるため、狙うエリアに対して、どれくらいの力加減で打てばよいかというのがわかりやすい。そのおかげでストロークの技術が上がったかのように感じ、打ち手としてはラリー戦が怖くならない!

編集部(川)加えて、フェイスサイズが「100平方インチ」であることもポイント。これまでの「BLADE 98」シリーズより、2平方インチ大きいので、プレーヤー心理からすると安心感がある。実際、ボールの飛びも上がった印象を受けた。




265gという扱いやすさがあるが、相手に打ち込まれるほどの軽いボールにもならないため、週1プレーヤーにはオススメしたい。 ただ、競技者には物足りなさが出てくるだろう。「試合に勝ちたい」という方にとってはボールの伸び、パワーを生み出せる「BLADE 100」のほうがオススメだ。

これまでの「BLADE」シリーズに対して、“難しい”“硬い”というイメージを持つ方も少なくないが、今シリーズではそれを払拭できるのでは!?
とはいえ、初心者にとって使いやすいラケットになったかというと、パワーや硬さに慣れていない分、“難しい...”と感じるかもしれない。自分のスイングができている人にとっては“やさしい”ラケットだ。





★[Wilson Web Magazineバックナンバー(2011年1月号~2020年3月号)]

https://wwm.tennisclassic.jp/archive/backnumber/index.html

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