close

2018.12.26

メーカーズボイス

いよいよ発売! 「ULTRA TOUR 95JP CV」を使うべき“これだけの理由”

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

12月28日、ULTRA TOURシリーズから「ULTRA TOUR 95JP CV」が発売となる。フェイス面積95sq.inch 、レングス27.25inch、Av.ウェイト289g、Av.バランス34.0cm、フレーム厚22.0mmという同モデル、これはかつて錦織圭選手が使用していたスペックである。

その魅力を知らない人にとっては、「ULTRA TOUR 95CVの簡単なバージョン!?」と思うかもしれない。しかし、断言しよう。これこそ『我々が使用すべきラケット』なのだ。なぜなのか? ウイルソン道場氏による説明、トラックマン実験、そして世界に羽ばたくジュニアを指導する山中氏による解説で、その性能の高さを紹介していきたい。



PART1 :: ウイルソン・道場氏が語る 「“日本人スペシャル”を使うべき理由」

「≪振れなければ、道はなし≫。これは私が思っていることです。錦織選手は、ジュニア時代からプロ初期まで、95平方インチ、289g、バランスポイント34.0cm、長さ27.25インチ、フレーム厚22mmというラケットを使用してきました。今回発売となる『ULTRA TOUR 95JP CV』のスペックが、正にそれです。私は、このラケットは日本人のためのスペシャルスペックだと信じています。軽いハンマーバランスで、トップヘビーにすることで、より破壊力を生むわけです。フレーム厚が薄い競技モデルで、この軽さ、このバランスポイントのモデルは1本もありません。言うなれば、軽いトンカチのようなもの、軽いけれど、ヘッドを利かせることで大きな破壊力を生むことができるのが、このスペックなのです。


ウイルソンジャパン 道場氏

300g以上でハンマーバランスとなると、体が出来上がっていないと難しい。実際、錦織選手の現スペックを使用したことで、残念なことに体を痛めたジュニアもいます。だからこそ、体に負担の少ない軽いハンマーバランスで、『振る』、『ヘッドを利かす』ことを体得すべきだと考えています。もちろん、競技志向の人だけでなく、テニスを楽しむ人にとっても、同モデルは大きなメリットを生むはずです。『ULTRA TOUR 95JP CV』こそ、日本人が使用すべきラケットだと、私は断言します」


PART2 :: トラックマンですべてが明らかに! 「ULTRA TOUR 95JP CV」がスゴかった



論より証拠! ということで、第2段は数値を弾き出す弾道測定機“トラックマン”を使って「ULTRA TOUR 95CV(以下CV)」と「ULTRA TOUR 95JP CV(以下JP)」の試打実験を行った。

テスターは早稲田大学庭球部の古賀選手、清水選手、そして編集部(広)。体育会男女、そして40代一般男性中級者ということで、パワー、技術レベルともに、幅広く調べられるはず。 結果が表のとおり。まず体育会男子の古賀選手のJP測定結果は、回転数1,675(CVより183下降)、球速138.2km/h(CVより4km/h上昇)と回転数はDOWN、球速はUPという結果に。そして清水選手のJP測定結果は回転数(1195で82上昇)、球速(142.6km/hで5.9km/h上昇)ともにUP。編集部(広)も回転数(1106で74上昇)、球速(115.2km/hで0.4km/h上昇)共にUP。つまり古賀選手の球速、清水選手、編集部(広)の回転数、球速すべてJPのほうが上回った。逆に言えば、日本の中でもトップレベルである体育会男子で、やっとCVの良さを少しだけ出せたということだ(球速はJPが上)。



ちなみに古賀選手、清水選手双方に「どちらを選ぶか?」を聞いたところ、“JPを選ぶ”と意見が一致した。「自分が使うならJPを選びます。試合を通じて同じ力を発揮するということを考えたらJPになります。309g のCVを一試合ずっと使うのは正直苦しい。疲れが貯まってくると、テイクバックが甘くなる。特に苦しいボールを打てなくなってしまうため、JPを選びます」とのこと。数値上でも、そうだが、実際にもJPを選ぶというのは興味深い話である。

また、編集部(広)は、球速的にはほぼ同じだったが、回転数はJPのほうが良かった。つまり、JPのほうが質のいいボールが飛んでいたと言える結果となった。




PART3 :: 「外国人のパワーにも対応しやすい 絶妙の性能を持つのがULTRA TOUR 95JP CV」

Wilson Advisort Staff
山中夏雄氏 

公益財団法人盛田正明テニス・ファンド専属コーチ、IMGテニスアカデミーコーチ。
アメリカ・IMG次の錦織圭選手を輩出すべく、ジュニア選手の育成・指導にあたっている

「端的に言うと<憧れの95CVと現実の95JP CV>だと思います。ULTRA TOUR 95JP CVは、絶妙にバランスが取れている。ジュニア選手でなく、一般プレーヤー男女、誰にでも使ってほしいラケットと言えます。

 どちらのモデルも、前作同様にフレームから出るパワーがすごい。外国人にも負けないパワーが出せる。スピードもスピンもアップします。前作から変わったのは、柔らかさでボールの飛び、スピン量が増し、操作性が上がっている。そういう意味で、前作よりも優しいラケットになったと思います。



しかし、試合で勝つために使うなら、JPです。外国人と比べると日本人選手は自分から振っていくほどのパワーはありません。高低や打球の早い遅いなど、テニスは動きながら様々なボールに対応しなければなりません。軽いラケットなら、それだけ対応しやすくなります。しかし、軽いだけでパワーがなかったら、意味がない。その点、ハンマーバランスのJPは、ULTRA TOUR 95CV(以下CV)クラスのパワーがあります。309gのそれは、使いこなせれば非常に大きな武器ですが、錦織選手クラスの技術、フィジカルの強さが必要だと思います。

仮に、体力的に乏しい人がCVを使うと、対応が遅れがちになるから、相手を押していけない。そればかりでなく、無理な力が入るから、最悪ケガにもつながってしまいます。どれを選ぶかは自由ですが、試合で勝つということなら自ずと決まりますよね。どちらがベストかは使ってみれば、わかりますよ。ラケットをJPにするだけで、今まで以上のボールが打ちやすい。最初は飛びすぎてしまうかもしれませんが、慣れれば、今まで以上が打てる。テニスの幅を広げる意味でも、JPの使用を推したいです」

ULTRA シリーズ


錦織 圭 最新モデル
98平方インチ相当の
95平方インチモデル

ULTRA TOUR 95CV
¥36,000(税抜き)
フェイス面積: 95sq.inch
レングス: 27.25inch
Av.ウェイト: 309g
Av.バランス: 32.5cm
フレーム厚: 22.0mm
グリップ・サイズ: G2,G3
ストリング・パターン: 16×20
適正テンション: 50-60p
※12月7日発売


98平方インチ相当の
95平方インチモデル

ULTRA TOUR 95JP CV
¥35,000(税抜き)
フェイス面積: 95sq.inch
レングス: 27.25inch
Av.ウェイト: 289g
Av.バランス: 34.0cm
フレーム厚: 22.0mm
グリップ・サイズ: G2,G3
ストリング・パターン: 16×20
適正テンション: 50-60p
※12月28日発売


103平方インチ相当の
100平方インチモデル

ULTRA TOUR 100CV
¥35,000(税抜き)
フェイス面積: 100sq.inch
レングス: 27.25inch
Av.ウェイト: 293g
Av.バランス: 33.0cm
フレーム厚: 22.0mm
グリップ・サイズ: G2,G3
ストリング・パターン: 16×20
適正テンション: 50-60p
※12月7日発売



ジュニアモデル

ULTRA 25J
¥7,500(税抜き)
フェイス面積: 100sq.inch
レングス: 25.0inch
Av.ウェイト: 233g
Av.バランス: 29.5cm
フレーム厚: 21.0mm
ストリング・パターン: 17×18
※12月7日発売


ジュニアモデル

ULTRA TEAM 23
¥5,500(税抜き)
フェイス面積: 95sq.inch
レングス: 23.0inch
Av.ウェイト: 225g
Av.バランス: 26.5cm
フレーム厚: 18.0mm
ストリング・パターン: 16×17
※12月7日発売


ジュニアモデル

ULTRA TEAM 21
¥5,000(税抜き)
フェイス面積: 95sq.inch
レングス: 21.0inch
Av.ウェイト: 210g
Av.バランス: 24.0cm
フレーム厚: 18.0mm
ストリング・パターン: 16×17
※12月7日発売


ウイルソン情報なんと450以上のウェブマガジン [Wilson Web Magazineバックナンバー(2011年1月号~2020年3月号)]

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録