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2020.09.10

大会情報

メドベデフが同胞ルブレフに完勝! 次戦はティエムに決定<USオープン10日目>

(c)Pete Staples/USTA

ダニール・メドベデフ(ロシア/第3シード)
7-6(6) 6-3 7-6(5)
アンドレイ・ルブレフ(ロシア/第10シード)

昨年準優勝の24歳、メドベデフと初のセミファイナル進出を目指す22歳ルブレフのロシア対決。過去の対戦は昨年2度ともメドベデフがストレート勝ちを収めている。

第1セット、好調を維持する2人は、サービスキープを続け、タイブレークに突入。先にルブレフが3本のセットポイントを握ったが、メドベデフに追いつかれてしまう。6-6ではメドベデフの絶妙なバックハンドのストレートが決まり、このセットを先取。
ルブレフは悔しさのあまりラケットを投げ、チェンジコート時にもラケットで自分のバックに叩きつけ、さらにバナナの皮を投げて怒りを爆発させた。

(c)Simon Bruty/USTA
アンドレイ・ルブレフ (c)Simon Bruty/USTA

第2セット以降も、流れは依然としてメドベデフにあった。自身のサービスゲームでは、ルブレフの崩れたリターンをアタックする3球目攻撃でリズムで作ルト、リターンゲームにプレッシャーをかけ続ける。そして第6ゲームでこの試合初めてとなるブレークに成功。この瞬間、ルブレフが絶叫し、バイオレーションがとられてしまう。「ただ叫んだだけだ」とコートチェンジの際に主審に訴えるも「明らかに違うものだ、ビデオを見て」となだめられていた。
このセット、メドベデフはファーストサーブが入った時のポイント奪取率が93%。ほぼ完璧なセットとなった。

第3セットでも拮抗した戦いが続き、互いサービスキープ。途中から動きをセーブし始めたメドベデフはサーブをキープすることにフォーカス。タイブレークまでもつれることがわかっているようだった。それでも体には相当な負荷がかかっていたのだろう、チェンジコートの際にはトレーナーを呼び、肩や太もものマッサージを受け、タイブレークに勝負をかけた。
タイブレークはメドベデフのミニブレークからスタート。その後、ルブレフが追いつく展開となったが、メドベデフがマッチポイントを握る。最後は、メドベデフが逆クロスに放ったボールをルブレフが返せず、ゲームセット。勝利の瞬間、絶叫したメドベデフ。ストレートで勝利したのは体力的にも大きかったはずだ。

16本のサービスエース、ファーストサーブからのポイント奪取率89%はさることながら2ndサーブでは65%と通常のツアーレベルのアベレージからは20%も高い数値に。この日は、ルブレフにブレークポイントを1本も与えず、スコア以上の完勝。
2年連続ベスト4進出のメドベデフは「タフな試合に勝ててうれしい。ルブレフはアグレッシブなプレーヤーだが、今日は少しアベレージを大切にプレーし、戦略的に戦えた」とゲームプラン通りに戦えたことを喜んだ。次はデミノーとティエムとの勝者との対戦(ティエムが勝利)。「どっちが来ても備えて臨むよ」とコメントしインタビューを終えた。

万全ではない状況でも勝ちにつなげる強さ。いつセットを落とすのか、という興味が出てくるほど優勝に近い存在といえるだろう。

文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)