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2018.11.26

メーカーズボイス

「ULTRA TOUR CV」を一足早く試打! 錦織選手2019年使用モデル+2本 その打ち味、実力はいかに!?

錦織圭選手の新たな相棒――2019年シーズン使用モデルが、11月5日、テニスクラシック・ブレーク誌上でベールを脱いだ。その名は、「ULTRA TOUR 95CV」。

錦織選手が2015年から今季まで、4シーズン使用した「BURN 95」&「BURN 95CV」。それは前作「STeam 95」に“フリーポイントを奪えるスピードが欲しい”という要望に応えて、フェイス面内側に高剛性のハイ・パフォーマンス・カーボンを採用。打球時のフレームの変形を抑えて、打球速度を高めた攻撃的ラケットである。その成果は、多くの方がご存じのはず。ケガから復帰となった今季も、Nitto ATPファイナルズでプレーしてみせた。

ただ、それで満足する錦織選手ではない。さらなる進化のために出した新たな要望が「バウンド後のボールの伸び」そして「柔らかい打球感」だった。それを実現するため、ウイルソンはあらゆる可能性を探り、12の試作品を本人が実際にテストしたという。



結果、分かったのが「基本的に、現行モデルのスペックがベストである」ということ。そして、錦織選手は、そのスペックに、ULTRAを代表する「クラッシュゾーン」テクノロジーを加えることを決断した。フェイス部6時方向に搭載されたクラッシュゾーンは、打撃時にツブれ、ダンピング(ストリングのたわみ)を増大させる。その効果は、2.7%分、スイートエリアを大きくするというもの。つまり、「95平方インチモデル」だが、“98平方インチ相当”のスイートエリアとパワーを持つラケットとなるわけだ。

クラッシュゾーンが加わったことで、どんなラケットとなったのか!? 僭越ながら、皆さまの代表として、編集部(広)&(川)の中年&若手コンビが「ULTRA TOUR CVシリーズ」3本を試打した。





ULTA TOUR CV  試打インプレッション

テニスクラシック編集部[広]

快感の打球が打てる名作
クラッシュゾーン搭載により敷居は下がった!

やってきました! ULTRA TOUR CVシリーズの試打。前作も、非常に素晴らしいモデルとあって、今回もワクワクしながら、いざ試打へ突入。 
まずは「ULTRA TOUR 95CV」から。当然、同スペックなので持った感じは「BURN 95CV」と同じ。レクタングル形状のフレーム、錦織選手こだわりのグロス・コスメはすごくしっくりと来る。ULTRAブルーに染まったコスメも、とても新鮮だ。ボールを打ってみて、まず感じるのは、クラッシュゾーンの効果。普段、私は97平方ンチモデルを使用しているので“小さく感じそう・・・”と思ったが、スイートエリアはそん色なし。それどころか、直前に打った100平方インチ並みにも感じられた。
そして、その軟らかい打球感は、やはり快感モノ。ウイルソンといえば、軟らかい打球感が特徴だが、これは格別。一打でトリコになってしまうものだ。さらに、そのパワー、ホールド感は、モンスター級。ボールを捕まえ、掴んでドンッ! と強く弾き出す。例えるなら、バズーカ砲のようなイメージだ。だからこそ使いこなすには、しっかりスピンをかける打ち方をすることが大切。・・・ただ、フォアハンド、バックハンド、サーブとどれもが快感級のボールを打てる可能性があるだけに“これでイイのだ!”という考え方もありだろう。


テニスクラシック編集部[広]

ただ、冷静に考えると、私には持て余す・・・と言う人は、289gの「ULTRA TOUR 95JP CV」がいい。錦織選手使用モデルよりも、パワー面はやや抑えめだが、それでも十分なもの。加えて扱いやすいのだから、気持ちいいカウンターショットも打ちやすい。表現すると「ULTRA TOUR 95CVをやさしくした・・・」となるが、それでも驚くほど鋭いボールが打てる。

それでも95平方インチには抵抗が・・・という方には「ULTRA TOUR 100CV」がある。293gと「ULTRA TOUR 95JP CV」より4g重いが、バランスポイントの分、より扱いやすい。パワー的には、3本の中で一番抑えめだが、パワーが売りのシリーズだけに、パワー不足は感じない。そして言わずもがな、スイートエリアが広い!



総じて言えるのは、BURNフラットビームシリーズ同様に超ハイパフォーマンス・モデルであるということ。そこにクラッシュゾーンが搭載されたことで『敷居は下がった』と断言できる。BURNシリーズを使っていた人はもちろん、使いたかった人も今こそチャンスだ。鋭いショット、キレのあるボレー、パンチ力あるサーブ、快感級のボールが、アナタにも打てる!



テニスクラシック編集部[川]

扱いやすさが印象的!
特にウルトラツアー100CVならば私でもウィナーを奪えそうだ

縦長のフェイスサイズ、グロス感あるコスメ、錦織選手のラケットと言えば、オレンジのイメージがあるだけに、ULTRAのコスメはすごく新鮮! そして、すごくフィットしている。

3本を打ってみて、共通して言えるのは“とにかく振れる”ということ。錦織選手が使う「ULTRA TOUR 95CV」も、309g、バランスポイント32.5cmとズッシリ感があるのだが、振り抜きがいいので、そこまでの重さは感じない。そういう意味で、ULTRA TOURシリーズは、強く振れるというメリットがあると思う。


テニスクラシック編集部[川]

さて、まずは「ULTRA TOUR 95CV」から。BURN 95CVも打っているが、明らかなのは、やさしくなっているということ。クラッシュゾーンが入ったことでこうも違うものだろうか? 軟らかい打球感でボールをつぶしていける。つまり思った以上に、安定してボールを飛ばすことができる。そのパワーには、やはり大満足だ。シリーズのトップモデルだが、やはり敷居は低くなったように思う。

続いては「ULTRA TOUR 95JP CV」。ULTRA TOUR 95CVより20g軽い分、より扱いやすい。ジュニア、女性、はたまた中年男性プレーヤーでもこれなら、フィニッシュまでしっかりスイングすることができそうだ。ULTRA TOUR 95CVと同じ威力のボールを打つためには、それなりのテクニックが必要だが、そこまでの重さを求めないというなら、十分すぎる飛びとスピンを、提供してくれる。

最後に打ったのが「ULTRA TOUR 100CV」。最も好印象だったのは、こちらのラケット。スイートエリアが広いのは、先に語ったとおりだが、少し外れても飛んでくれるし、苦しい体勢でもしっかりボールを飛ばしてくれる。「これなら、攻めることができる」と感じるラケットだ。スペック的には、他の2本よりやさしい数字になっているように見えるが、『ULTRA TOUR 100CV』はボールを飛ばしてくれる! 通常、フラットになるほどネット上の通過点は低くなるが、このラケットはある程度の高さ、例えば1mくらい上を通しても勢いを保ったまま、ベースラインの手前に落ちてくれる。ウィナーが奪えるラケットだと思う。「ULTRA TOUR 95JP CV」が象徴となるシリーズとなるが、このULTRA TOUR 100CVは、ぜひ試してほしい!



ULTRA シリーズ



錦織 圭 最新モデル
98平方インチ相当の
95平方インチモデル

ULTRA TOUR 95CV
¥36,000(税抜き)
フェイス面積: 95sq.inch
レングス: 27.25inch
Av.ウェイト: 309g
Av.バランス: 32.5cm
フレーム厚: 22.0mm
グリップ・サイズ: G2,G3
ストリング・パターン: 16×20
適正テンション: 50-60p
※12月7日発売


98平方インチ相当の
95平方インチモデル

ULTRA TOUR 95JP CV
¥35,000(税抜き)
フェイス面積: 95sq.inch
レングス: 27.25inch
Av.ウェイト: 289g
Av.バランス: 34.0cm
フレーム厚: 22.0mm
グリップ・サイズ: G2,G3
ストリング・パターン: 16×20
適正テンション: 50-60p
※1月25日発売


103平方インチ相当の
100平方インチモデル

ULTRA TOUR 100CV
¥35,000(税抜き)
フェイス面積: 100sq.inch
レングス: 27.25inch
Av.ウェイト: 293g
Av.バランス: 33.0cm
フレーム厚: 22.0mm
グリップ・サイズ: G2,G3
ストリング・パターン: 16×20
適正テンション: 50-60p
※12月7日発売


ジュニアモデル

ULTRA 25J
¥7,500(税抜き)
フェイス面積: 100sq.inch
レングス: 25.0inch
Av.ウェイト: 233g
Av.バランス: 29.5cm
フレーム厚: 21.0mm
ストリング・パターン: 17×18
※12月7日発売


ジュニアモデル

ULTRA TEAM 23
¥5,500(税抜き)
フェイス面積: 95sq.inch
レングス: 23.0inch
Av.ウェイト: 225g
Av.バランス: 26.5cm
フレーム厚: 18.0mm
ストリング・パターン: 16×17
※12月7日発売


ジュニアモデル

ULTRA TEAM 21
¥5,000(税抜き)
フェイス面積: 95sq.inch
レングス: 21.0inch
Av.ウェイト: 210g
Av.バランス: 24.0cm
フレーム厚: 18.0mm
ストリング・パターン: 16×17
※12月7日発売

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写真 テニスクラシック編集部