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2020.09.13

大会情報

【優勝会見】大坂なおみが語った精神的な成長「今の方が完成されている」一問一答

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(c)Mike Lawrence/USTA

9月12日、USオープン(全米)オープンテニス女子シングルスで、第4シードの大坂なおみ(日清食品)が2019年全豪オープン以来となるグランドスラム優勝を果たした。

試合後、大坂は記者会見に臨み、自身の精神的な成長から試合の大事なポイント、大会を通じて感じたことを語った。その言葉をお伝えしていこう。



2年前だったら、セットを落として
ダメになっていたかもしれません

Q.2年前の優勝では「ベイビー」、2019年全豪には「5歳になった」と言っていた。今は成長してどれくらいになりましたか?
「2年前だったら、セットを落としてダメになっていたかもしれません。でも、これまでにプレーしてきた試合が自分を形作って、成長させてくれたと思います。特に、ここでの試合はどれもタフなものでした。今の方がより完成された選手だと思います」

Q.第1セットを取られた後、第2、3セットを振り返って、どのポイントが重要だったと思いますか?
「どのポイントかは明確に覚えていません。第1セットでは彼女は素晴らしかった。自分の感覚的には何もできない気がしていました。第2セットはどのポイントにもトライしようとしました。重要だったのは、第3セットの最初に彼女のサーブをブレークできたこと。試合の終盤は難しくなるので」

Q.この2週間のUSオープンで、大坂選手が大切にしていたことは何でしょうか?
「バブルに入り2つのトーナメントを感謝の気持ちを持ってできたことはよかったです。大会を開催しないことを考えていることも知っていました。私は試合をしたいと思っていました。学んだことは、どんなことがあっても、すべての試合の中でいつもチャンスはあること。それを取れるかは自分次第ということです」

Q.コート外での発言することとテニスはどのように影響したと思いますか?
「すべてが自分を後押ししてくれたと思います。テニスのプレーは満足しています。バブルの中から出てはいけなかったのでストレスは溜まることもありましたが、それに耐えることでメンタルが強くなったと思う。そういう人になりたいと思っていたから一歩前進だと思う」

Q.USオープンの2度目のタイトルは新しい大坂さんを自分自身の力で証明できたタイトルだと思いますが、どのように感じていますか?
「NewでもOld でもないかな。私は自分ができることは自分を成長させることしか考えていません。ひどいときもあったけど、すべての試合から学ぶことはあります。ここではたくさんのことを学びました。コスチュク戦では自分の振る舞いはひどいものでした。だから、もっとポジティブになろうとしました」

Q.昨年の大会には亡くなったコービ・ブライアントさん(元NBA選手)がコリン・キャパニックさん(NFL選手)といました。今日もレイカーズのジャージを着ていますが、大坂選手にとってコービとの思い出が今の行動と関係しているのでしょうか?
「コービが誇りに思うプレーヤーになれたらと思います。彼ほど多くの人を感動させることができるのは素晴らしいことです。こんなことになるなんて思わなかったから、なんだか悲しいですね。彼のやっていたことを継いで1人でもインスパイアできる人でいたいと思います」

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I wore this jersey every day after my matches. I truly think it gave me strength. Always ??

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)