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2020.09.14

大会情報

ズベレフの涙のスピーチの一因か!? 両親が新型コロナ陽性だったことを告白

(c)Darren Carroll/USTA

9月13日、USオープンで準優勝したアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、彼の両親がCOVID-19に陽性反応を示し、トーナメントでの長期滞在中に彼と一緒にいられなかったことを明らかにした。

全豪オープンでベスト4に入り、今大会の準決勝ではパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)に2セットダウンからの逆転劇を演じたズベレフ。初のグランドスラムタイトルを手に入れるため、ドミニク・ティエム(オーストリア)との決勝でも早い攻撃とネットプレーで最初の2セットを獲得。しかし、そこからティエムがカムバックし、1949年のパンチョ・ゴンザレス以来となる2セットダウンからの優勝を許した。

ティエムとの熱戦直後のスピーチで悔しそうな表情を浮かべたズベレフ。アーサー・アッシュ・スタジアムのコートで準優勝のプレートを受け取ったのち、彼は両親が遠くからのサポートに感謝。彼らがニューヨークに来なかった理由を彼に伝えた。
「私の両親は、すべてのトーナメントで私と一緒にいたんだ」と彼は涙を流しながらコメント。だが、「私の父と母はトーナメントの前に(新型コロナウイルスの)陽性反応を示し、私と一緒に来ることができなかった。寂しいよ。辛いことだ」と、両親が渡米しなかった理由を明かした。

記者会見でズベレフは両親がすでに陰性になっていることを伝えたうえで、スピーチで家族の話になった時に涙を流した理由を語った。「彼らはもう大丈夫。だが、ファイナルセットを7-6で失うのは簡単ではない。スピーチでは、感情的になった。2つの言葉をまとめることができなかった。実際、私が言ったことを思い出せない。それは私にとって難しい瞬間だった」と、何も考えられない状態だったとした。

ズベレフの両親は、どちらもソビエト連邦出身のプロ選手であり、頻繁に彼と一緒にトーナメントに帯同。兄のミーシャもATPツアー選手であるが、今大会は出場していなかった。

文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)