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2020.10.12

大会情報

ナダル、前人未到の全仏OP13度目の制覇! ジョコビッチも脱帽<全仏オープン最終日>

10月11日、全仏オープン最終日に男子シングルス決勝が行われ、“クレーキング”ラファエル・ナダル(スペイン)が世界No.1のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を相手に完璧なテニスを披露。6-0、6-2、7-5のストレートで勝利し、前人未到の全仏オープン13度目の栄冠を手にした。

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グランドスラムでの両者の対戦は2019年全豪オープン決勝以来のこと。その試合ではジョコビッチが6-3、6-2、6-3のストレートで圧倒していた。だが、今回の舞台はクレーコートの全仏オープン。“クレーキング”と言われるナダルは、この地で通算99勝2敗の記録を残し、史上最多12度の優勝を成し遂げている。



試合開始からジョコビッチの戦い方は明白だった。ナダルを左右に振るだけでなく、チャンスを見つけてはドロップショットで揺さぶり、相手のリズムを狂わせるつもりだった。
だが、「戦術的に違うことをトライしてみたが、最初の2セットはうまくいかなかった。彼は準備できていた」(ジョコビッチ)と、ナダルは左右だけでなく前後のボールに対しても完璧な対応を見せた。
コートのどこに打っても返球され、緩急に対応されたジョコビッチはより厳しいコースを狙わなければならず、ミスを連発。第1セットで13本の凡ミスを重ね、ナダルが第1セットを6-0で先取した。

第2セットに入っても悪い流れを断ち切れないジョコビッチ。第1ゲームこそブレークポイントをしのぎ、キープしたものの、第3ゲームと第5ゲームでナダルがブレークし5ゲームを連取。自身のサービスゲームも着実キープし、6-2で第2セットも奪った。ファーストサーブ確率を第1セットの42%から77%へ上げたジョコビッチだが、鉄壁の守備を誇るナダルを打ち崩すことができなかった。



あとがなくなったジョコビッチは、第5ゲームでブレークを許すが、直後のゲームでドロップショットを減らし、得意のストロークでナダルを押し込んだことが奏功しブレークバックに成功。この試合初めてのブレークでジョコビッチは雄叫びを上げた。
その後も息詰まる攻防戦が続いたが、均衡が破られたのは5-5で迎えた第11ゲーム。30-40とジョコビッチがブレークポイントを握られると、まさかのダブルフォールトでサービスゲームを落とした。
6-5、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップでは、ナダルがサービスエースで締め、見事前人未到の全仏オープン13度目の優勝、そして全仏オープン通算100勝を果たした。

会見でナダルは、「最初の2セット半は素晴らしいレベルのテニスができた。言うことはない。彼にこのスコアで勝つためには最高レベルでプレーしなければならない」と自画自賛のプレーができたというナダル。
フェデラーと並ぶグランドスラム20勝を果たし、「より多くのグランドスラム優勝をして自分のキャリアを終えたい。ロジャーとこの数字を共有することは自分にとって大きな意味のあることだ。でも、僕らが辞めるときにどうなっているだろうね。僕たちはまだプレーを続け、何が起きるかわからない」とコメント。これからも自分のベストを更新し続けるとした。



今シーズン2敗目を喫したジョコビッチは、「完全にラファが上回った。彼は全くミスをしなかったし、すべてのボールを返球してきた。今日の彼のほうが良かったし、間違いなく勝利に値する」とナダルのプレーを称賛。大会前半には、遅いコートや重いボールのため、「ナダルはこのコンディションに苦しんでいる」という話題も上がった。だが、結果を見るとナダルの圧勝。「この条件が僕に合っていると思っていた。大会を通して自信を持ってプレーできていたし、すべてにおいて最高の気分だった。だが、ラファはみんなが間違っていることを証明した。だから彼は偉大なチャンピオンなんだ」と、どのようなコンディションでもベストなプレーをしてきたナダルに感服した。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma