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2020.10.16

選手情報

シフィオンテクが母国ポーランドで優勝会見!「まだ困惑している」

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10月14日、全仏オープンでグランドスラム初優勝を果たした19歳、イガ・シフィオンテクが、母国ポーランドのワルシャワで記者会見を行い、現在の心境や優勝するきっかけとなった試合について語ったと、海外メディア『Ubi tennis』などが報じている。

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大会前のランキングで54位だったシフィオンテクは、全仏オープンでわずか28ゲームしか落とさず、すべてストレートで勝利。世界ランキング2位のシモーナ・ハレプ(ルーマニア)や同6位のソフィア・ケニン(アメリカ)らトップ10選手を破り、ポーランド人として初めてのグランドスラム制覇を成し遂げた。

大きく成長させるきっかけとなったスポーツ心理学者のダリア・アブラモビッチ氏やコーチ2人らチームのメンバーとともに記者会見に出席したシフィオンテク。「うれしいけど、まだ困惑しているわ」と素直な気持ちを口にした上で、「アドレナリンはまだ出ている。もっと広い視野で物事を見る時間が必要。(優勝で)人生がひっくり返ったわ。これに慣れていかないといけないし、大会を振り返るにはもう少し時間が必要だと思う」と、一変した周囲の環境への対応が必要だとした。



大会のターニングポイントについて問われたシフィオンテクは、「壁を超えた瞬間だったわ。シモーナ・ハレプを相手に完璧なプレーができた。期待していた以上のクオリティーだった」と、昨年同大会で1-6、0-6の完敗を喫していた相手に完勝できたことが一皮むけるきっかけになったと語った。
さらに、メンタル面での成長も欠かせなかったとし、スポーツ心理学者のアブラモビッチ氏の存在について、「彼女は私を理解しているし、スポーツ心理学者のため、コート内外で彼女は私と仕事をしている。本当に重要だった」と語った。

そのアブラモビッチ氏は、「イガは若いのに心に気を配っている。彼女は自分の才能と可能性を見事に使って見せた。でも、それは簡単なことではない。ダブルスは自分のルーティンを作る上で非常に役に立った。イガは、この大会の難しさによく耐えた」と、若いうちからメンタルトレーニングを取り入れ、グランドスラムで偉業を成し遂げたことを称賛した。

今回の優勝でシフィオンテクは、「すべてのグランドスラムで優勝することと、オリンピックでメダルを獲ること」が究極の目標だとし、これからも歩みを続けるとした。
一躍、テニス界のシンデレラガールとなったシフィオンテクにこれからも注目だ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma