close

2020.10.30

大会情報

最年少・初出場でベスト4! 佐藤久真莉が3日連続のフルセット勝利<全日本テニス選手権3日目>

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

10月30日、「三菱 全日本テニス選手権95th」(10月28日~11月1日/東京・有明)の女子シングルス準々決勝が行われ、ベスト4が出そろった。

【関連記事】日比野菜緒がジュニア時代からのライバル・穂積絵莉を破りベスト8! <全日本テニス選手権2日目>
【関連記事】サーブを武器にプロ2年目の田島尚輝がベスト8進出! <全日本テニス選手権2日目>

6年ぶりの出場となった第1シード、日比野菜緒(ブラス)は、2回戦で第5シードの加治遥(島津製作所)を破った牛島里咲(マサスポーツシステム)と対戦。
初めての対戦で牛島が「どのようなプレーをするかわからなかった」という日比野だが、要所でブレークに成功し、6-2、6-4で勝利した。


コントロールされたカウンターで日比野を苦しめた牛島

試合後、日比野は相手の牛島について「すごく良いプレーをしていた。しぶといし、左右からのカウンターがすごくよかった。ランキング以上というか、実力のある選手だと思った」と、そのプレーぶりを称賛。その上で「読みづらい選手だったので、とにかく集中を切らさないように、自分から積極的に攻撃しようと思った。少し彼女より上回ったかなと思う」と対戦経験のない相手とのタフマッチでも自らのプレーを貫くことができたとした。
これで、全日本選手権初のベスト4に進出。6年ぶりの大舞台で頂点を狙う。


積極的に攻撃し、自らポイントを奪いに行った日比野。第1シードを守り、ベスト4入りを果たした

その日比野に対するのは、大会初出場で最年少18歳の佐藤久真莉(富士薬品)だ。

1、2回戦ともに、フルセットで勝ち上がってきた佐藤は、この日も美濃越舞(安藤証券)に対し、6-4、4-6、6-0と2時間39分の激闘の末に勝利。「タフな試合だったけれど、内容が良くて勝ち切れたのは良かった」と、接戦をものにできたことに満足した。
ベスト4進出について「ビックリしているけれど、自分のプレーができているので、すごく驚いているというわけではない」と今の素直な気持ちを表した佐藤。「日比野選手と戦うことができてうれしい。世界のトップのレベルの方なので、自分の武器がどのくらい通用するのかわからないが、試してみたい」と、世界ランキング71位の日比野との対戦を楽しみにした。


初出場でベスト4に進出した佐藤久真莉


粘りのプレーを見せた美濃越舞だが、ファイナルセットで突き放されてしまった

また、昨年の準優勝者の秋田史帆(橋本総業HD)と対戦した第2シードの内藤祐希(亀田製菓)は、右肩の負傷により途中棄権。秋田が2年連続で準決勝進出を決めた。
2017年にも準優勝を果たしている秋田は「全日本で優勝したいという気持ちは大きいが、一戦一戦レベルの高い選手と試合ができるこの機会が貴重。自分のやるべきことをやって、最終的に優勝出来たらいい」と、難しい状況の中でハイレベルな戦いができることに感謝しつつ、自らが成長していくうえで、重要な大会だとした。
明日の準決勝の相手は、ディフェンディングチャンピオンの本玉真唯(島津製作所)。昨年の決勝戦では逆転で本玉に軍配が上がっている。

<女子シングルス準々決勝の結果>
日比野菜緒(ブラス/[1]) 6-2 6-4 牛島里咲(マサスポーツシステム)
秋田史帆(橋本総業HD) 6-0 RET 内藤祐希(亀田製菓/[2])
本玉真唯(島津製作所/[4]) 7-6(5) 6-2 波形純理(伊予銀行/[8])
佐藤久真莉(富士薬品) 6-4 4-6 6-0 美濃越舞(安藤証券)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録