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2020.11.17

大会情報

どうなる全豪!? いまだ開催決まらずジョコビッチ「テニスのため、選手のためにも…」

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現在、ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」が開催されているが、わずか数週間後には早くも2021年シーズンがスタート。その最初のグランドスラムである全豪オープンに関して、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が「テニスのため、選手のために開催を望む」と語った。

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11月15日、全豪オープンの主催者であるテニス・オーストラリアのCEOを務めるクレイグ・タイリー氏は、メルボルンの『ヘラルド・サン』紙に対し「今、(オーストラリアは)世界で最も安全なスポーツ国家だ。この夏に、5~6週間分の大会を計画している。これはオーストラリアのスポーツにとっても、世界的に見ても素晴らしいこと。これが世界中に放送されればすごいことだ」と語り、オーストラリアでテニスイベントが開催できるとコメント。さらに、シドニーやブリスベンなどで開催されていた大会を全豪オープンと同じビクトリア州で開催する計画を明らかにした。

しかし、そのコメントを聞いたビクトリア州政府のダニエル・アンドリュース州首相は「決定されたわけではない」と地元メディア『WAtoday』で反論。同地域で新型コロナウイルスの発生を防ぐことが最優先だとし、それを再燃させる可能性のあるイベントは中止するとしている。

これらについて、現在ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」を戦うジョコビッチは、開催は自分たちで決定されるものではないとしながらも、「全豪オープンでプレーしたいと思っている。ATPカップやその前の大会についてはよくわからないが、最初の試合の2週間半から3週間前には出発しないといけない」とコメント。

また、「どうなるか見ていこう。だが、テニスのためにも、選手のためにも全豪オープンとATPカップが開催される可能性を期待している。もちろん、もう少し多くのトーナメントがあることも」と多くの選手にプレー機会が与えられることで、テニス界が発展すると述べた。

全豪オープンまであと7週間が迫り、選手や関係者の渡航を考えると早い決断が望まれる。2021年の幕開けはどのような形になるのだろうか。

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写真=石塚康隆 Photos by Yasutaka Ishizuka