フェデラー使用の「9本の刀」 フェデラーの歴史はプロ・スタッフの歴史でもある

Pro Staff Mid(1998)
ラケットの名器と言われるプロ・スタッフ・ミッドを手にプロ転向し、4シーズン使用する。2001年ミラノ大会でATPツアー初優勝のほか、同年のホップマンカップではスイス優勝に貢献している。


Hyper Pro Staff 6.1 90(2002)
フェースサイズを90平方インチ（日本未発売）に拡大。ケブラーに加えて、ハイパーカーボンをフレーム素材に投入しことで、よりパワフルなラケットに。全豪、USでは4回戦進出を果たし、年間最終ランキングで6位と初のトップ10入りを果たす。


Pro Staff Tour 90(2003)
年間最終ランキングは2位に。ウィンブルドンでは、ターニングポイントとなるグランドスラム初優勝を果たす。


n Six. One Tour 90(2004～2006)
2004年、2006年は全豪、ウィンブルドン、USと3冠、2005年はウィンブルドン、USと2冠。わずか3年間でグランドスラム8冠を獲得する。年間最終ランキングはいずれも１位と、フェデラー時代が訪れる。


[K] Six. One Tour 90(2007～2009)
2007年は全豪、ウィンブルドン、US、2008年はUSオープン、2009年は全仏（生涯グランドスラム達成）、ウィンブルドンとGS6冠（サンプラスが持つGS14冠を抜いて歴代1位に）。2008年8月には台頭するR.ナダルにランキング1位を奪われるが、翌年に再び1位を奪還。


Six. One Tour BLX 90(2010～2011)
2010年全豪で16個目のグランドスラムタイトル。また、2010年、2011年にはツアー最終戦を連覇する。


Pro Staff Six. One 90(2012～2013)
2012年ウィンブルドンで17個目のグランドスラムタイトル。直後、ランキング１位に返り咲き、1位在位期間を287週と重ねて歴代1位に（それまでの1位はサンプラスの286週）。その記録は302週まで伸ばすことになる。


Pro Staff 90(2014)
2013年後半に発表されるものの、フェデラーは黒塗りのラケットを使用し続けたこともあり、一度もフェデラー使用しなかった幻のPROSTAFF。


Pro Staff 97 RF Autograph(2015)
2014年黒塗りのラケットにコスメが塗られ、グランドスラムとしてはUSオープンから使用開始。97平方インチ、フレーム厚21.5㎜、フレーム形状50/50（ボックスとラウンドの中間）とプロ・スタッフに革命をもたらした同ラケットで2015年シーズンは、ウィンブルドン、USオープン、ツアー最終戦で準優勝。34歳ながら、復活の狼煙をあげた。

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