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2020.11.27

選手情報

「メダルを争うのが楽しみ」ティエムが東京五輪出場を明言!

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新グランドスラム王者が
オリンピック出場を明言!

11月26日、世界ランキング3位のドミニク・ティエム(オーストリア)が、自身のウェブサイトで来年開催予定である東京オリンピックへの出場を明言。その熱い想いを語った。

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今シーズン、ティエムは最初のグランドスラム、全豪オープンで準優勝を果たすと、ツアー中断明けに開催されたUSオープンで初めてのグランドスラム制覇を達成。ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」でも、2年連続準優勝と好調を維持し、キャリア初となる世界ランキング3位でシーズンを終えた。

そんな活躍を見せたティエムは、オフィシャルサイトで「ついに休暇に入った! ニューヨークでの初めてのグランドスラムタイトル、メルボルンでの決勝、マスターズ決勝と、大成功を収めたシーズンの終わりを迎えた。パンデミックのため海外に行くことができず、オーストリアの自宅で過ごすことになりそうだ」とファンに報告。「2021年には大きな目標があるので、オーストラリアでのスタートがいつになるのかわからないが、バッテリーを充電したいと思う」と、短いオフシーズンで体力を回復させるとした。

そして、今後の目標に掲げたのが“東京オリンピック”だ。
「いくつか決まったことがある。7月23日から東京で開催される夏季オリンピックに参加するよ!」と東京オリンピックの出場を明言したのだ。続けてティエムは、「以前から考えていたのだが、来年は僕の大会スケジュールとも合う。そして、メダルを争うのが楽しみだ」と、ATPツアーのスケジュールが未確定にもかかわらず、東京オリンピックが自身の計画に組み込まれていると語った。

2016年のリオオリンピック時には、過密スケジュールに加えてブラジル国内で流行したジカ熱を懸念し、早々に欠場を決めたティエム。オリンピックでメダルを獲得するよりもATPツアーで活躍することを選んだのだ。

そんなティエムが、今回の決断に至るまで心を動かしたのは、オリンピックの舞台で活躍し母国チリの英雄となったコーチのニコラス・マスー氏だ。
「私のコーチであるニコラス・マスーは、2004年にアテネで2つの金メダルを獲得した。彼は信じられないほどの素晴らしい感情について話してくれたんだ。この感情を自分で感じたい。選手にとって、オリンピックの雰囲気は独特なものに違いないし、それに浸りたいよ」と綴り、オリンピックへの想いを語った。

オーストリア人がオリンピックのテニス競技でメダルを獲得したのは1912年男子ダブルスで獲得された銀メダルまでさかのぼる。
109年ぶりとなるメダル獲得に向けて、国を背負い戦うティエムに注目だ。


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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma