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2020.11.28

選手情報

来年の勢力図はいかに!? BIG3からティエム、メドベデフら若手への世代交代を予兆

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ティエム、メドベデフら若手の台頭が
BIG3の時代に終わりを告げるか

長きにわたり、テニス界はロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)のBIG3と呼ばれる三銃士たちがテニス界を引っ張ってきた。だが近年、ドミニク・ティエム(オーストリア)やダニール・メドベデフ(ロシア)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)などの若手の台頭により、その勢力図に変化が表れている。

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中でも今年度は、グランドスラムで上位進出を果たす若手プレーヤーも増加傾向にあった。ツアー再開後に開催された4大大会のUSオープンではフェデラー、ナダルの不在やジョコビッチの失格などがあったものの、ティエムが初のグランドスラム制覇を成し遂げた。その後、全仏オープンはナダルの優勝で終わったが、ATP500ウィーン大会はルブレフ、ATP1000パリ大会と最終戦はメドベデフが制し、世代交代を予兆させるような快進撃を見せた。

さらに、最近では10代のプレーヤーも徐々に頭角を現し始めている。2019年シーズンの「NextGEN ATPファイナルで優勝を果たしたヤニック・シナー(イタリア)は今シーズン、全仏オープンでも初のベスト8入りを達成するなど、ポテンシャルの高さを十分に活かした成績を残した。先のソフィア・オープンでは錦織圭(日清食品)以来、19歳という若さでATP250を初優勝。ナダルの叔父で元コーチでもあるトニ・ナダル氏も「世界1位になるためのすべての要素を持っている」と言わしめたほどだ。

だが、「世代交代」と表現するには時期尚早とする声も上がっている。今年度のグランドスラムは4大会中3大会が開催されたが、そのうち2大会はそれぞれノバク・ジョコビッチとラファエル・ナダルが制覇。依然としてBIG3時代の終焉が訪れたわけではないと言える。より確実に世代交代を印象付けるためには、最大規模の4大大会で結果を残す必要があるだろう。

来シーズンの開幕も残すところ2ヶ月ほど。BIG3 が意地を見せるのか、それとも若手プレーヤーがBIG3を凌駕するのか、早くも注目が集まっている。

文=中村光佑

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