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2021.01.31

選手情報

世界6位のチチパスが“悪童”キリオスを「テニスには必要な存在」と高く評価

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キリオスは変わり者だけど…
「最も人を惹きつける一人」と評価

男子テニス世界ランキング6位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が、「悪童」の異名を持つ世界47位ニック・キリオス(オーストラリア)の人柄について語ったことをスペインのテニスメディア『Punto de Break』が伝えている。

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類まれなるポテンシャルを持ち、多くのファンを魅了しているチチパスとキリオス。そんな2人は2019年のシティ・オープン(アメリカ・ワシントン/ATP500)でダブルスを組むなど、親密な関係を築いていることで知られている。



オーストラリアの日刊新聞『The Age』のインタビューに応じたチチパスは、テニス界の問題児として取り沙汰されるキリオスを「注目を集めることが好きな選手」と描写した上で、「あの大会(ワシントン大会)でダブルスを組んだ時、僕は本当のニック(キリオス)の姿を見たんだ。彼があれだけ負けず嫌いだったことに驚いた。僕の言っていることを信じてほしい。本当に彼は負けることが嫌いな選手だと分かったんだ。僕たちが負けてコートを去る時、彼はすごく落ち込んでいて、悔しそうにしていた。試合に負けた後の彼の態度があんなことになるとは全く予想もしていなかった。非常に勝ち気な人だよ」と語っている。

また、チチパスによればキリオスは「ツアーでは黒い羊(変わり者の意)のような役割を担っている。多くの人に愛される一方で多くの人に嫌われるようなこともしている」という。だが一方でチチパスは「彼は他の選手とは違う魅力を持っているから、テニスにはとても必要な存在だと思うし、見ていて楽しいと思う。彼は一線を何度も越えすぎているからそれは悪いことではあるけど、彼が試合に本気で臨むときは、最も人を惹きつけるテニスプレーヤーの1人となる」と高く評価している。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、長らくツアーを離れていたキリオスは2月1日から開催される「マレー・リバー・オープン」(オーストラリア・メルボルン/ATP250)で復帰を予定している。今後もキリオスが変わらず異端児ぶりを発揮していくのか注目したいところだ。

文=中村光佑

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma