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2021.03.02

大会情報

アンディ・マレーが、久しぶりのツアー勝利を果たす

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ハーセに走らされたが
それに対応したマレー


ABNアムロ世界テニストーナメント初日、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のアンディ・マレー(イギリス/世界ランク123位)はロビン・ハーセ(オランダ/同193位)に、2-6、7-6(2)、6-3で勝利して2回戦にコマを進めた。ツアーレベルでの勝利は、昨年のUSオープン1回戦(対西岡良仁/ミキハウス)以来。

【動画】A.マレー vs. R.ハーセマッチハイライト


昨年とは違い、走れるマレーを見せた。
第1セットこそ、ハーセのサーブに手間取ってセットを落としたが、タイブレークとなった第2セットを奪取。第3セットは序盤にブレークされたものの、その後に、リズムを取り戻して2ゲームブレークに成功。勝利を果たした。試合の中でハーセは、左右に振り、前へとマレーを走らせるように仕向けたが、マレーはそれに対応するコンディションの良さを見せつけた。

約2時間半という試合だが、「最初の1時間半は、自分のプレーができなかった」とマレー。「ボールの予測がまったくできなかった。その後、方法を見つけて、最後は少しいいプレーができた。体は大丈夫。腰と股関節は何も問題ない。しかし、プレーは今ひとつだった」と試合を振り返った。

さらにことあるごとに、引退が近いと言われることに対して本心を語っている。
「それがある意味でのモチベーションになっている。少しストレスでもあるが。試合に負けるたびに『引退すべき』、『プレーをやめるべき』、『終わっている』『何も残ってない』と言われ、疑問符をつけられる。確かに、私のおしりには金属が入っていて簡単ではない。今の私にとっては、大きな挑戦であり、それに真正面から向き合うことになる。もちろん、簡単なことではない」
そんなストレスの中で、逆転勝ちを収めたことのだから、大きな勝利だったかもしれない。2回戦は、世界ランク8位アンドレイ・ルブレフ(ロシア[4])と同80位マルコス・ギロン(アメリカ[Q])の勝者と戦う。コンディションは悪くないだけに、仮にルブレフが相手になったとしてもおもしろい試合になるかもしれない。

マレーは、今年最初のグランドスラム、全豪オープンに出場予定だったが、新型コロナウイルスで陽性となり、出場が叶わず。2月8日からのイタリア・ビエラでのチャレンジャー大会(準優勝)、同月22日からのATP250大会「南フランス・オープン」(初戦敗退)に出場し、今大会に臨んでいる。

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