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2021.03.10

選手情報

土居美咲はシフィオンテクに敗戦も1ヵ月で15試合こなし「トップ50に勝つことができて自信になる」

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シフィオンテクにストレートで敗戦も「本戦で勝てているのは大きい」

「ドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/WTA1000)3日目、シングルス2回戦が行われ、世界ランキング77位の土居美咲(ミキハウス)は、第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)に2-6、4-6で敗れ、3回戦進出とはならなかった。

【ドロー】WTA1000ドバイ大会シングルス

3大会連続でラッキールーザーから本戦入りを果たした土居は、1回戦でポロナ・ヘルツォグ(スロベニア)を6-2、4-6、6-3で破り、4大会連続で初戦を突破。その2回戦では、昨年の全仏オープンでグランドスラム初優勝を果たしたシフィオンテクと対戦となった。

第1セット第3ゲーム、土居はシフィオンテクの深いストロークに押され、ブレークを許したが、直後のゲームで力のあるフォアハンドで攻め切り、ブレークバックに成功。2-2とする。だが、シフィオンテクのテンポの速い攻撃に食い込まれる場面が増え、2度のブレークを許し、2-6でセットを奪われた。

シフィオンテクのパワフルなストロークについていきたい土居だったが、第2セットも苦しい展開が続く。第1ゲームでセカンドサーブを狙われ、6度のデュースの末にブレークされると、第5ゲームでもサービスキープできず。一気に1-5とされてしまう。それでも、2-5で迎えた第8ゲームではシフィオンテクのミスを見逃さず、ブレークに成功。次ゲームでもきっちりサービスキープし、4-5とする。だが、土居の追い上げもここまで。最後はバックハンドが大きくラインを割り、ストレートで敗れた。

試合後、土居は、「彼女(シフィオンテク)のボールを捕らえるタイミングが速く、自分の時間がないことが続いて、自分から仕掛けることが難しかった。相手の打つボールを読んだり、ポジショニングを考えながらやったが、それでも時間がなく、自分の打つボールのコントロール、パワーが半減してしまった」と振り返った。

今大会を含めて3大会連続でラッキールーザーで本戦入りを果たした土居。「こんなことは正直、あんまりない。びっくりした」と驚きを示しつつ、「最低限どの大会でも本戦で勝てているというのは大きい」とチャンスを生かすことができたとコメント。

また、全豪オープン後から1ヵ月で15試合の試合を行っており、「試合がたくさんできていることがすごくありがたい。試合勘というのは試合の中でしか得られない」と、厳しい状況の中で大会を開催してくれることに感謝。「そんな中で、トップ50ぐらいの選手にはちょこちょこ勝つことができているのは、自分の中でも自信になる。これを継続してやっていければ、経験値も上がってくるので上を倒せるチャンスも来ると思う」とした。

次の大会は、「そういう(レベルの高い)大会で揉まれる機会を積極的に作れれば」と3月23日に開幕する「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/WTA1000)を予定している。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma