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2020.06.19

大会情報

USオープン開催に選手から賛否「ワクワクしている」「不快な差別だ」

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昨年、女子シングルスを制したアンドレスクは出場を表明した

6月17日、USTA(全米テニス協会)は8月31日~9月13日まで、USオープンを開催する決断を下した。

これに対して、多くの選手が海外メディアや自身のSNSを通じてコメント。セリーナ・ウイリアムズ(アメリカ)や昨年の優勝者、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)などが、出場を表明した一方で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やシモーナ・ハレプ(ルーマニア)は、いまだ出場を決めていない。
さらに、開催が中止された車いすテニスの選手からは、「相談が何もない」「差別だ」との批判も上がった。
下記、一部選手からのコメントである。

ビアンカ・アンドレスク(世界ランキング6位/USオープン2019優勝/カナダ)
「私はコートに戻り、選手や友人と再会して、願わくば、世界中の何百万人ものファンに対して、安全にテニスを取り戻す機会を最大限に活用したい」

ノバク・ジョコビッチ(世界ランキング1位/グランドスラム優勝17度/セルビア)
「すべてのトーナメント、特にグランドスラムの開催を見られるのは、非常にうれしく、興奮している。(開催までの)この2ヵ月間で、制限が少し緩和され、素晴らしい大会が開催されることを期待している」

ジョン・イズナー(世界ランキング21位/アメリカ)
「実現するために前向きに考えてくれたUSTA、よくやった。素晴らしい結果だ。選手もファンもこの進展にワクワクしている」

セリーナ・ウイリアムズ(世界ランキング9位/グランドスラム優勝23度/アメリカ)
「ニューヨークに戻って、USオープン2020でプレーすることが待ちきれない。USTAは、すべてが素晴らしく、完璧。誰もが安全であることを保証するために、良い仕事をしてくれると感じている」

アンジェリーク・ケルバー(世界ランキング21位/グランドスラム優勝3度/ドイツ)
「もちろん、プレーして、できるだけ早く、正常な状態に戻りたいと思っている。でも、それはすべての参加者の安全が保証されているからこそのもの。私にとっても優先事項よ。これまで知っているようなUSオープンではないことは明らか。はっきりしているのは、誰にとっても公平であるべきで、条件は女子選手にとっても同じでなければならない」

シモーナ・ハレプ(世界ランキング2位/グランドスラム優勝2度/ルーマニア)
「まだ決めたわけではないが、今の時点ではニューヨークでプレーする予定はない」

ペトラ・クビトワ(世界ランキング12位/チェコ)
「新型コロナウイルスの数字と移動制限の状況が改善されて、プレーすると決められるように願っている」

ジェイミー・マレー(ダブルス世界ランキング26位/イギリス)
「もしかしたらUSオープンのためにニューヨークに行くことができるかもしれない。でも、1つの大会のために行くなら、クレーコートで4~5週間トレーニングするのがいいかもしれない。よく考えて決めなければならないし、自分ではどうしようもない決断もある」

ディラン・アルコット(クァード車いす世界ランキング1位/リオ五輪金メダル/オーストラリア)
「USオープンは車いすテニスなしで行われると発表された。選手には何の相談もなかった。予選通過には十分だと思っていたが、残念ながら歩くことができるという唯一の重要なことを逃してしまった。実に不快な差別だ」

ゴードン・リード(車いす世界ランキング5位/リオ五輪金メダル/イギリス)
「TwitterでUSオープンから車いすテニスが除外されたことを知り、がっかりしている。車いすの選手たちはこの決定についてITFやグランドスラムから何の連絡も相談も受けていない」

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