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2021.05.05

メーカーズボイス

一流テニスプロも認める最高のドライ性能 テニスのグリップ革命「トーナグリップ」

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サンプラスとアガシが使っていたオーバーグリップ・テープ ユニーク社「トーナグリップ」


さて、サンプラスとアガシに共通するポイントがある。それがオーバー・グリップテープである。
サンプラスもアガシも、ブルーカラーのオーバーグリップ・テープを使用していたのだ。
それこそが、今回ご紹介する「トーナグリップ(TOURNA GRIP)」である。

DRYタイプの青いグリップテープは赤いフィニッシング・テープで止める。
両端はテーパード仕様(次第に細くなる形状)になっていないため、ハサミで切ってきれいに巻いたという人も少なくないだろう。
サンプラス、アガシだけではなく、多くのテニスプレーヤーも使っていたので、「あのテニスプロと同じ」と、したり顔で使ったりもした。

トーナグリップの製造元は、アメリカ・ジョージア州に拠点を置く「ユニーク(UNIQUE)」というブランド。
1972年創業で、立ち上げたジン・ニクシッチ氏はユーゴスラビアで弾圧を受けてから移民で来たクロアチア人ということで、アメリカン・ドリームを実現させた人物である。

現在では、息子であるマイク氏、ケビン氏と共に事業を行っている。
(ちなみに海外事業を担当するマイク氏は日本のショップでストリング技術を学び、マイク氏の夫人も日本人という日本びいきの方なのだという)




トーナグリップ 日本では1996年を契機にテニック経由で広く流通


そのトーナグリップが日本で広く流通するようになったのは1996年。テニックがアジアワースから権利譲渡を受けてからである。
すでにサンプラスとアガシのライバル関係が盛り上がっていたうえ、同年にアトランタで開催された4年に1度の国際スポーツ大会でアガシが金メダル(99年に全仏を制覇してゴールデン・スラム達成)を獲得したこともあり、さらに盛り上がっていたころだった。

そんな関係を見ていた人たちが使っていくことで、今でもツアーでは多くの「トーナグリップ」利用者が存在する。
多くの有名テニス選手が使用しているが、現役の使用者の中で最も有名なのは、リシャール・ガスケ(フランス)ではないだろうか。
チェンジオーバーの度というわけではないものの、1試合の中で何度もトーナグリップを巻きかえる。
このトーナグリップ交換はある意味、ガスケの試合での必見ポイントでもある。

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