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2021.05.08

選手情報

スペインの若き逸材アルカラスが17歳でマスターズ初勝利! 男子“BIG3”がマスターズで初めて勝ったのは何歳のとき!?

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フェデラーとジョコビッチは18歳。
ナダルはもっと若かった…


現在開催中の「ムチュア・マドリード・オープン」は、ATP(男子テニス)ツアーで1990年にシリーズ化された「マスターズ1000大会」の一つ。このマドリード・オープンを含め、マスターズ1000大会は1年に9大会開催されている。今回紹介したアルカラスのように、男子の“BIG3”がマスターズで初めて勝利したのはいつのことだろうか?

マスターズ最多優勝回数「36」を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)が初めてマスターズ1000大会で勝ったのは、プロ転向(2003)後、2年目の05年(当時18歳)。パリ大会(フランス/インドアカーペットコート)での1回戦だった(最終的には3回戦敗退)。ちなみに初めてマスターズ1000大会に出場したのは、同年のシンシナティ大会で、本戦1回戦で敗退している。ジョコビッチが初めてマスターズ1000大会のタイトルを獲得したのは、2007年のマイアミ大会(当時20歳)。タイトルを獲得するまでに約2年かかっている。

マスターズ優勝回数「35」と、ジョコビッチに続くのがラファエル・ナダル。01年にプロ転向したナダル(当時14歳)は、03年(当時16歳)のモンテカルロ大会(モンテカルロ/クレーコート)で予選を勝ち上がり、マスターズ初出場ながらも初勝利をあげる(最終的には3回戦敗退)。その2年後(当時18歳)、同大会でマスターズ1000大会初タイトル。同大会だけで11回の優勝を誇る。また、ナダルは03年に世界ランキングトップ50入りを果たしている。

ジョコビッチ、ナダルに次ぎ、マスターズ優勝回数「28」を誇るロジャー・フェデラー(スイス/同8位)。1998年にプロ転向したフェデラーがマスターズで初めて白星をあげたのは、ジョコビッチやナダルらと同様、プロ転向2年後(当時18歳)の2000年マイアミ大会(アメリカ/ハードコート)。1回戦は勝利したものの2回戦で敗退している。そして、さらに2年後の02年ハンブルク大会(ドイツ/クレーコート※現在はATP500大会)で、初めてマスターズ1000大会で優勝している。

それでは、日本の錦織圭(日清食品/世界ランク43位)はどうだろうか。07年にプロ転向した錦織(当時17歳)は、翌年08年(当時18歳)のインディアンウェルズ大会(アメリカ/ハードコート)で予選を勝ち上がり、初めて本戦に進むも1回戦敗退。マスターズ1000大会の本戦で初めて勝ったのは、初出場から3年後(当時21歳)の11年マイアミ大会の1回戦だった(最終的に2回戦敗退)。

こうしてみると、男子テニス界をリードしてきた”BIG3”は、プロ転向後2年後にマスターズ大会で初勝利し、その2年後にはタイトルを獲得している。プロ転向後4年が勝負といったところだろうか!? アルカラスもBIG3のキャリアに続くのか、なかなか破られないトップの座をひっくり返す可能性のある十代の選手の一人として注目だ。

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