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2021.05.31

選手情報

ティエムまさかの1回戦敗退、「ビッグタイトルでプレーする質ではなかった」[全仏オープン]

第5セット、チャンスをものにできなかったティエム

5月30日、全仏オープン男子シングルス1回戦、第4シードのドミニク・ティエム(オーストリア/世界ランク4位)は、パブロ・アンドゥハル(スペイン/同68位)と対戦。約4時間半という大激闘の末、6-4、7-5、3-6、4-6、4-6で敗れた。ティエムが全仏オープンで1回戦敗退となるのは初めて。

【動画】ティエムvs.アンドゥハルマッチハイライト


第1セットから拮抗した試合だった。第1ゲームでブレークに成功したティエムは、そのまま6-4でセットを先取。第2セットはブレーク合戦となるが、3ブレークを奪って7-5で2セットアップとする。しかし、第3セットはブレークポイントをものにできず。逆にブレークを許して3-6、第4セットも2ブレークを許して4-6で落とす。

そして勝負の第5セットは、互いのブレークからスタートする。そして続く第3ゲーム、ティエムは「いい感じでキープできた。そのあとに、3-1にするチャンスがあったし、(第5ゲームで)絶対に取らなければいけないセカンドサーブで取れなかった」と振り返っている。アンドゥハルサーブの第4ゲーム、30-40として迎えたセカンドサーブで、決めきれなかった。
「こういった試合ではチャンスはほとんどない。第5セットで主導権を握るのに十分なプレーができなかった。第5セットでブレークポイントを迎え、さらにセカンドサーブのリターンのチャンスを逃したら大失敗だ」とティエム。これを引きずった部分もあったのかもしれない。続く第5ゲームでブレークを許してしまい、4-6で敗れた。

記者会見で、何が起きたのかと聞かれたティエムは、「モチベーションの問題ではない。うまくプレーできなかった。どのショットもパワーがなくなっていたし、コントロールもまずかった。そして動きも悪かった。私のプレーができなかった。コートに戻ってきてから2ヵ月、本当によく練習してきた。ショットは練習の賜物だし、実際にマドリード、ローマでも改善されていた。ところが、リヨン(前週も1回戦敗退)でのショットや動きは、自分本来のものではなくなっていた。ビッグタイトルでプレーする質ではなかった」と当惑している様子で語っている。

2016年大会、2017年大会ではベスト4、続く2018年大会、2019年大会は準優勝、そして昨年はベスト8と全仏オープンで結果を残していていたからこそ、ショックも大きい。「(全仏では)ずっと上の方まで戦ってきていたから、これは堪える」とティエムはショックだと語っている。

「大きな目標を達成した時は素晴らしいことだが、そのあとは何かが変わってくる。トーナメントの前にも言ったように、今は大きな学びの過程にある。非常に辛い敗戦だが、以前よりも強くなれるように立ち直りたいと思う。今のところ、いつというのはわからない。(今は立ち直るための)その最初のところだと思う。ランキングが5位から8位に落ちたことはあったが、全仏でこんな負け方はなかった。2-0から負けるというのは、普通ではない。状況を分析し、何が悪いのかを考えて、なるべく早く正しい方向に進みたい」。なんとか前向きに語ったティエム。本人が語るように“以前よりも強くなれるように”、早くカムバックしてくれることを願いたい。


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Photo by Takeo Tanuma