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2021.06.01

選手情報

大坂なおみが全仏OP2回戦を前に棄権を発表。2018年のグランドスラム優勝後にうつ病だったと告白[全仏オープン]

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大坂なおみが全仏オープンを棄権。記者会見拒否の理由は”心の病”

6月1日、世界ランク2位の大坂なおみ(日清食品)が、自身のツイッターを更新。大会前に宣言した記者会見拒否の騒動についての思いを綴り、現在開催中の全仏オープンから棄権すると発表した。

【SNS】ツイッターで全仏オープンの棄権を発表した大坂なおみ

大坂は、今年2大会目のグランドスラムである全仏オープン開幕前の5月27日に「アスリートのメンタルヘルスを無視している」「何度も聞かれたことのある質問をされたり、疑念を抱かせるような質問をされたりする」として、同大会の記者会見を行わないと宣言。大きな波紋を呼んだ。

実際、1回戦の勝利後に行われたコート上でのインタビューに応じた大坂だが、記者会見は行われず。この行為に対して、大会側は1万5000ドル(約165万円)の罰金を科し、グランドスラム委員会は共同で声明を出し、このまま記者会見を拒否し続ければ、規則により「大会からの追放や多額の罰金、今後のグランドスラム出場停止もある」と警告していた。

この声明から1日が経ち、大坂は自身のSNSで「数日前に投稿した時には想像もしていなかった状況です。今は大会や他の選手、そして私の健康のためにも、私が棄権をし、パリで行われているテニスに集中できるようにするのが一番だと思っています」と大会を棄権すると発表。

記者会見を拒否することを決断した理由も明かし、「2018年のUSオープン以降、長い間うつ病に悩まされていて、それに対処するのは本当に大変でした。私のことをよく知っている人は、内向的だと知っているでしょうし、大会でもよくヘッドフォンをしているのを見たことがあると思います。なぜならそれが不安を紛らわせてくれるのです。私は人前で話すのが得意でなく、世界中のメディアと話す前には大きな不安に襲われます。だから、パリでは記者会見をスキップした方がいいと思ったのです」と説明。大会には謝罪の手紙を出し、大会終了後に話し合いたいと伝えたという。

最後に大坂は「今はコートから離れ、時期が来たらツアーと協力して、選手やプレス、ファンのための良い方法を検討したいと思っています。皆さんが元気で安全に過ごせることを願っています。皆さんを愛しています。また会いましょう」とファンに向けたメッセージを残した。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma