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2021.06.04

デイリートピックス

肉を食べなくてもパワーは出るのか!? テニス界にも実践者が多いヴィーガンのメリットや注意点とは?

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タンパク質やビタミンB12など
実は欠乏しやすい栄養素もある

ヴィーガンを実践することで、欠乏しやすい栄養素がある。はじめは気がつかなくても長期間、欠乏した状態が続くと、体の不調が起こる場合もある。以下は、ヴィーガンの人が欠乏しやすいと言われている栄養素だ。
・タンパク質
・ビタミンB12
・カルシウム
・ビタミンD
・オメガ3脂肪酸
・鉄分
・亜鉛

タンパク質は主に肉や魚から摂取することで、少ない食事量で多くを摂取することができる。タンパク質が不足すると筋力低下が起こりやすくなるため、アスリートには望ましくない。ヴィーガンの人がタンパク質を摂取する場合はきな粉や納豆などがおすすめだ。

タンパク質のように、植物性の食物から取得できるものもあるが、一方でできないものもある。例えば、脳や神経の機能に関わるビタミンB12は、植物性の食物にはほぼ存在しないと言われている。そのためサプリでの摂取が現実的だ。

ヴィーガンの実践は
一つの価値観を表している!?

テニスプレーヤーとしては、ジョコビッチや今年3月に開催されたマイアミ・オープン(ATPマスターズ1000大会)を制したフベルト・フルカチュ(ポーランド/ATP世界ランク20位)、女子のセリーナ・ウイリアムズ(アメリカ/WTA世界ランク8位)、その姉であるヴィーナス・ウイリアムズ(アメリカ/同104位)らが、ヴィーガンを実践している。ちなみに、ジョコビッチは居住地であるモナコにヴィーガンレストランをオープンし、セリーナは動物由来の素材を使用しないヴィーガンファッションのブランド「Serina」を立ち上げた。また、テニス以外のスポーツ では、F1レーサーのルイス・ハミルトン、NBA選手のカイリー・アービングなどもヴィーガンである。


ヴィーガンを始めたきっかけが、動物愛護や環境保護への配慮である場合も少なくない。前述のハミルトン(F1)は、食用の牛が排出するメタンガスによる環境破壊や屠殺時の行為を受け入れられないためだと語っている。食事という側面だけでなく、動物愛護や環境破壊とも密接に関係しているヴィーガン。そのためヴィーガンを実践することは、一つの価値観を表しているとも言える。

アスリートに限らず、ヴィーガンがもたらす恩恵は多くの人にとって好ましいものだ。一方で、欠乏しやすい栄養素もあるため、ヴィーガンを実践する際には、これまで動物性の食物から取得してきた栄養素を今後どのように摂取するかをしっかり調べたうえで始めるといいだろう。

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