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2021.06.08

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シフィオンテク、昨年からセットを落とさず11連勝! トップ10の強さを見せてベスト8入り[全仏オープン]

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シフィオンテク、トップ10で唯一の8強入り「今は準備ができている」

全仏オープン9日目、女子シングルス4回戦で第8シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク9位)が、マルタ・コスチュク(ウクライナ/同81位)を6-3、6-4のストレートで下し、ベスト8進出を決めた。

【動画】シフィオンテク、全仏OP連覇へトップ10唯一のベスト8入り! マッチハイライト

昨年の同大会、19歳にしてグランドスラム初制覇を遂げ、一気にスターへの階段を駆け上がったシフィオンテク。前哨戦のWTA1000ローマ大会では、決勝でカロリーナ・プリシコワ(チェコ/同10位)を6-0、6-0とダブルベーグルで下して優勝を果たしている。今大会でも好調を維持し、3回戦まですべてストレートで勝ち上がっている。

この日の試合でシフィオンテクは、攻撃的なコスチュクを相手に苦戦を強いられてしまう。第1セットでは、第3ゲームでブレークを許したシフィオンテクだが、直後の第4ゲームで6度のデュースの末にブレークバックに成功。第8ゲームでもサービスゲームを破って、第1セットを先取した。

その後、第2セットでは互いにブレークして迎えた第7ゲームで、シフィオンテクが2度目のブレーク。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームのマッチポイントでは、ドロップボレーで相手を前に引き出すと、頭の上をきれいに抜くロブを決め、昨年大会から11試合連続でセットを失わずに勝利を手にした。

試合後、シフィオンテクは「今は準備ができているわ。今年は去年と同じ姿勢でプレーしようと始め、多くの選手が共有しているような失敗をしないように、前に進もうと思っていたの。グランドスラムで優勝した後、その期待に応えるのは難しいこと。このまま保っていきたい」と語った。

また、「ナイトセッションで試合をすることは一日のリズムを変えなければいけないのでいつも大変。何度もそれで戦ってきたけど最初は苦労するし、太陽ではなく照明の下でボールをきちんと見ることができないの。でも、私たちは同じ条件だし、それに適応しなければならないわ。試合を重ねるごとに良くなっているけど、もう少し経験が必要ね」と、今年から行われるようになったナイトセッションでのプレーに難しさを感じているとした。

次戦では、第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ/同5位)をストレートで破った第17シードのマリア・サッカリー(ギリシャ/同18位)と対戦する。初対戦となるが、シフィオンテクは「彼女とは何度も練習したし、お互いにいい印象を持っているわ。ツアーでもっとも素敵な女性と一緒にプレーするのは簡単ではないけど、戦術をしっかり準備したい。まだダブルスがあるから体をフレッシュな状態に戻すことに集中し、いい結果になることを願っているわ」とコメント。ベサリン・マテック・サンズ(アメリカ)と組んでいるダブルスでも勝ち残っており、フィジカル面でタフな状況だが、準備を怠らないようにしたいと語った。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma