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2021.09.05

選手情報

錦織圭、王者ジョコビッチからセット奪うもあと一歩及ばず3回戦敗退。7年ぶりの勝利ならず[USオープン]

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錦織圭、第1セット奪うもジョコビッチからあと1本が奪えず

9月4日、USオープン男子シングルス3回戦、錦織圭(日清食品/世界ランク56位)は、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)と対戦。7-6(4)、3-6、3-6、2-6で敗れ、ジョコビッチから7年ぶりの勝利とはならなかった。

【動画】錦織圭、世界1位ジョコビッチに惜敗。マッチハイライト&USオープン男子シングルスドロー(組み合わせ)

今大会、錦織は初戦でサルバトーレ・カルーソ(イタリア/同113位)を6-1、6-1、5-7、6-3で下すと、2回戦では前哨戦のATP500ワシントン大会で敗れているマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同61位)と対戦。3時間57分の激闘の末に、7-6(3)、6-3、6(5)-7、2-6、6-3のフルセットで下し、同大会8度目となる3回戦進出を果たした。

3回戦の相手となったのは、男子では1969年のロッド・レーバー氏以来となる年間グランドスラムを狙う王者ジョコビッチ。過去19度対戦し、2勝17敗と2014年のUSオープン準決勝で勝利して以来、16連敗を喫している。それでも2回戦後には、直近の東京オリンピックで2-6、0-6と完敗したことをふまえ、「なんとなくやりたいことは、あのスコアでしたけど頭には入っている。やりたいことがしっかりできて、自分のプレーが良ければチャンスはある」と語った。

第1セット、錦織は最初のサービスゲームとなった第2ゲームで、早くもジョコビッチにブレークポイントを握られてしまう。しかし、長いラリー、そして厳しいコースにサーブを決め、これを守り切る。ピンチの後にはチャンスあり。第3ゲームで3本のブレークポイントを握った錦織が、セカンドサーブを叩いてリターンダッシュ。このチャンスを生かして、先にリードを奪った。その後、厳しいコースを狙わず、じっくりラリーをしたものの、4-3で迎えた第8ゲーム、15-40でドロップショットをネット。ジョコビッチにブレークバックを許し、そのままタイブレークに突入した。そのタイブレークでは互いに一歩も譲らない戦いを見せ、4-4で錦織がジョコビッチの頭上を抜くロブでミニブレークに成功。続くポイントも落ち着いて取り切り、2018年ウィンブルドン準々決勝以来、約3年2ヵ月ぶりにジョコビッチからセットを奪った。

勢いに乗りたい錦織だったが、第1セット後半から徐々にテニスのレベルを上げたジョコビッチのボールが鋭くなる。第2セット第3ゲームでブレークを許した錦織は、第4、第6ゲームと計7本のブレークポイントを握るも、あと1本が奪えず。第9ゲームでもブレークされ、3-6でセットを落とした。

続く第3セット、第4ゲームで先にブレークされて追いかける展開となった錦織は、第7ゲームでフォアハンドウィナー2本を決めてデュースにすると、ジョコビッチが連続でダブルフォールト。2度目のブレークポイントをものにし、ブレークバックに成功した。だが、次ゲームで攻撃的にプレーするもミスが重なり、ジョコビッチが2度目のブレーク。そのまま3-6でセットを落とし、あとがなくなる。

第4セット、互いにサービスをキープして迎えた第5ゲームで、錦織は0-40とピンチを迎える。2本しのいだものの、3本目を守り切れずジョコビッチにブレークを許した。さらに第7ゲームでもサービスゲームを破られ、そのままジョコビッチのサーブを崩せず。3時間30分超える熱戦の末、セットカウント1-3で敗れ、7年ぶりの勝利を挙げることはできなかった。

4回戦でジョコビッチは、第21シードのアスラン・カラツェフ(ロシア/同25位)とワイルドカード(主催者推薦)のジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/同99位)と対戦する。

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