close

2021.09.11

選手情報

上地結衣、相棒ワイリーを退け、5年連続7度目となる決勝進出 [USオープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

今大会で引退の相棒に対して全力プレーをした上地

現地9月10日、USオープン車いすテニス女子シングルス準決勝、4年ぶり3度目を目指す第2シードの上地結衣(三井住友銀行/女子世界ランク2位)は、ダブルスのペアでもあるジョーダン・ワイリー(イギリス/同4位)と対戦。6-1、6-3で勝利し、5年連続7度目となる決勝進出を決めた。

【画像】車いすテニス女子シングルス勝ち上がり表


第1セット、上地は軌道の高いボールを使っていくと、第2ゲームでワイリーのサーブをいきなりブレーク。しかし、ダブルスのペアであり、上地のプレーはよく知っているワイリーは直後の第3ゲームでブレークバックする。

「お互いにいいプレーをしたい」と前日語っていた上地は、続く第4ゲームでもブレークに成功。続く上地のサービスゲーム、今大会をもって引退をするというワイリーが粘っていくが、上地はブレークバックは許さない。第6ゲームでもブレークに成功した上地が、第1セットを6-1で先取する。

第2セット序盤は互いにブレークする展開に。上地はさらに第3ゲーム、第7ゲームとブレークに成功。5-2でサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたが、このゲームをワイリーにブレークされてしまう。しかし、これがワイリーにとって最後の反撃だった。続くワイリーのサーブをブレークした上地が6-3で締めて決勝進出を決めた。試合終了後には、ダブルスの相棒であるワイリーとハグをして健闘を称えるシーンも見られた。

「コートの状況がよくなくて、ベースラインに車いすがステイしてくれず、前後にターンしてサーブした。中盤になっても、サーブも思うようにいかなかった」とコート・コンディションに苦しんだという上地。そのプレーの出来には「(今日の試合で)いいところはない、探すのが難しい」と納得が行かなかったようだ。

大会最終日に予定されている決勝では、東京パラリンピック決勝でも対戦した第1シードのディーデ・デグロート(オランダ/同1位)との対戦となる。対戦成績は15勝23敗だが、ここ10戦では1勝のみと分が悪い状況だ。

「やっていることはまちがってはいない。短期間で精度は上がらないが、何かを変えなければというより、もっとドロップショットなどバリエーションを増やすところを変えていきたい」と決勝に向けて語った上地。そのリベンジに期待である。

【特集】USオープン2021の記事はこちら

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録