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2021.09.13

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上地結衣、4年連続でデグロートに敗れ準優勝。東京パラのリベンジならず[USオープン]

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上地結衣、世界1位に悔しい敗戦。東京パラの悔しさ晴らせず

9月12日、今年最後のグランドスラムであるUSオープンの最終日を迎え、車いすテニス女子シングルス決勝に第2シードの上地結衣(三井住友銀行/世界ランク2位)が登場。第1シードのディーデ・デグロート(オランダ/同1位)と対戦し、3-6、2-6のストレートで敗れ、6大会ぶりとなるグランドスラム優勝とはならなかった。

【動画】上地結衣、絶好調のデグロート崩せず準優勝 マッチハイライト

相手のデグロートは、今シーズン、全豪、全仏、ウィンブルドン、東京オリンピックを制すなど31勝1敗と圧倒的な強さを誇る世界1位。2月に上地が黒星をつけてから26連勝しており、東京オリンピック決勝で上地は3-6、6(1)-7で敗れている。対戦成績では15勝23敗と負け越しており、この日の試合が39度目の対戦となった。

5年連続同じ決勝カードとなったこの試合、第1セット第1ゲームでダブルフォールトなどミスが重なってブレークを許した上地。第3ゲームでもデグロートの正確なストロークに苦戦し、サービスゲームを破られて0-3とリードを許す。その後、第4ゲームでブレークした上地だが、セカンドサーブを狙われ、サービスゲームを2度落として3-6でセットを奪われた。

続く第2セット、上地は先にブレークする展開となったものの、デグロートの強打を前にサービスゲームをキープすることができず、リードを守れない。2-3で迎えた第6ゲーム、上地のショットが浅くなってしまい、デグロートにウィナーを決められ2-4とリードを許すと、第8ゲームでもショットが乱れてしまいデグロートにストレートで敗れた。

東京オリンピック決勝で敗れているデグロートに対し、上地は「調整をする時間はあっても練習で新しいことを習得する時間はなかった。戦術的には前に出られるようなボールを打たないこと」と対策を練って試合に臨んだという。だが、やっていることは間違っていないとしながらも「速い球に対して自分も準備ができないのでその中で精度が不十分だったし、相手が返しづらいと思うほどのプレッシャーをかけきることができなかった。方向性としては間違ってないけど、そこを追求していくには足りないクオリティーだった」と満足のいくプレーができなかったと悔やんだ。

また、ファンに向けて、「最近はシングルスで決勝に行きながら負けてしまうことが多くて申し訳ない」とした上地。「来年は勝っているところを見せられるように頑張りたい」と力強く語った。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma