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2022.02.16

選手情報

ダニエル太郎、粘りも見せたがマレーにストレート負け。全豪オープンのリベンジ許す[カタール・エクソンモービル・オープン]

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マレーにサーブを攻略され、ストレート負け

現地2月15日、ATP250「カタール・エクソンモービル・オープン」(カタール・ドーハ/2月14日〜19日)1回戦、ダニエル太郎(エイブル/世界ランク110位)はワイルドカードで出場の元世界No.1、アンディ・マレー(イギリス/同95位)と対戦。2-6、2-6で敗れた。

【動画】ダニエル太郎vs.マレーマッチハイライトをチェック

ダニエルとマレーの対戦は、これで3度目。初対戦は、敵地で行われた2016年のデ杯ワールドグループ1回戦。その際は、1-6、3-6、1-6で敗れているが、約6年を経ての再戦となった先月の全豪オープンでは、6-4、6-4、6-4とストレートで勝利。「間違いなく今日の彼(ダニエル) のプレーは堅実だった。よく動いていたし、勝利に値するよ」と3度のグランドスラム制覇を成し遂げているマレーに言わしめている。

試合はマレーのサーブからスタート。サーブで押し込み、ポジションを前にして速いテンポでプレッシャーをかけてキープする。続くダニエルのサービスゲーム、2度のブレークポイントを握られるが、デュースとすると、サーブで押し込んでキープに成功。前回同様に、キープが続く展開となる。

試合が動いたのは、ダニエルサーブの第6ゲーム。30-30で、ダニエルは3球目にドロップショットを放つが、これがネット。ピンチを迎えると、続くポイントでロングラリーになり、マレーにネットに出られるとダニエルはうまくボールを捕らえられず。先にブレークを許すと、2-5で迎えた第8ゲームでも、ラブゲームでブレークを許して2-6で落とす。

それでも集中力を崩さないダニエル。マレーのサービスゲームとなった第2セット第1ゲーム、先にゲームポイントを握られながらも、マレーを走らせてポイントを重ね、逆にブレークポイントを握るとミスを引き出してブレークに成功する。しかし、直後のサービスゲームはロングゲームに、3度のブレークポイントを凌ぐが12ポイントの末にブレークバックを許す。

第4ゲーム、ダニエルはバックハイボレーを打った際に、足を引きずる仕草を見せる。そのまま、プレーを続行したものの、このゲームは1ポイントを奪ったのみでブレークされてしまう。その後も粘りを見せたダニエルだったが、マレーからブレークバックのチャンスを得られず。第8ゲームでもブレークを許して2-6。ストレートで敗れた。

全豪のリベンジを果たしたマレーは、「彼は、オーストラリアでとても良いプレーをしていて、私には対応が難しかった。今回は最初のポイントから主導権を握ろうとしたし、それがうまくいったと思う。ここ数カ月で最も良い試合のひとつだったよ」とダニエル戦を振り返っている。

この試合、ダニエルは64%と悪くないファーストサーブ成功率だったものの、34本中18ポイントのみと、マレーに攻略されてしまった。

世界も注目していた試合、ATP公式サイトは、「元世界No.1は、全豪での悪魔を追い払うのに長い時間を必要としなかった」と伝えている。

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写真=田沼武男