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2022.06.06

選手情報

<会見全文>全仏優勝ナダル、大会中注射で足を麻痺させながらプレーしていたと衝撃の事実を明かす[全仏オープン]

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「私の原動力は、ゲームに対する情熱、私の中に永遠に残る瞬間を生きること」

Q.今大会中は何本注射したのでしょうか? また、医師との話し合いによってはウィンブルドン欠場もありえますか?

「ウィンブルドンに出られるような体になっていれば出場するつもりだ。言えるのは、それだけ。ウィンブルドンは欠場したい大会ではない。誰もがそのはずだ。私はウィンブルドンが大好きだ。多くの成功を収められているし、素晴らしい感動も味わっている。だから、大会には十分な賞賛と敬意を表するつもりだ。常にウィンブルドンでプレーしたいと思っている。ただ、出場するのかと聞かれたら、明確な答えは出せない。治療がどうなるのかだね。注射を何本打ったかは話したくない。抗炎症剤もたくさん飲んだし、毎試合前に何本か注射をしなければならなかった」

Q.注射を打ってまでプレーする。それに見合うだけの価値があるのか? と自問することはありますか?

「私がやったことによって、最悪の状況を招かないことは明らかなんだ。ただ、足に感覚がない状態でプレーするリスクはもちろんある。そのリスクを背負ってもプレーはしたかったんだ。でも、この先もずっとそのリスクを背負っていくわけではないよ。うれしいことに、私は優勝できた。将来の次のステップをどうするかは自分で決めるよ。
明確に言えるのは、私が常にほかのものより人生を優先するということ。テニスのキャリアはこれまでの人生で優先してきたことだけど、人生の幸福より優先したことはない。だから、これからもそうしていくつもりなんだ。もし、今の体でテニスをすることに幸せを感じられるのなら、そうする。そうでないなら、別のことをするよ」

Q.あなたにまだモチベーションは残っていますか? 痛みと不安、そしてケガのリスクを乗り越えて、これからも前進し続けるために必要なことは何でしょうか?

「私にとっては非常にシンプルなこと。あなたにとっては、少し違うかもしれないけど。大事なのは歴代最強になることでも、記録でもない。自分がやっていることが好きだということなんだ。テニスをするのが好き、そして、競争が好きなんだ。過去に何度も言ったけど、私とロジャー(フェデラー/スイス)、ノバク(ジョコビッチ/セルビア)は夢を実現した。おそらく自分たちも予想しないことを達成した。私にとって、前進し続ける原動力は、一番になろうとする競争や、他の選手より多くのグランドスラムを勝ち取ろうとすることではない。私の原動力は、ゲームに対する情熱、私の中に永遠に残る瞬間を生きること、そして世界最高の観衆と最高のスタジアムの前でプレーすることなんだ。自分の仕事に対する情熱は、競争しないと味わえないものだ。優勝は多くのタイトルを取ろうとかそういうことではなくて、自分が好きなことをやり続けるチャンスを得るための目標なんだ」

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