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2022.09.02

選手情報

ナダル、序盤でミス連発も調子を上げて14度目の3回戦進出! 世界60位フォニーニを逆転で下す[USオープン]

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ナダル、3年ぶり14度目の3回戦進出

現地9月1日、USオープン男子シングルス2回戦が行われ、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク3位)は、元世界ランク9位のファビオ・フォニーニ(イタリア/同60位)と対戦。2-6、6-4、6-2、6-1と逆転で勝利を手にし、14度目の3回戦進出を果たした。

【動画】ナダルが14度目の3回戦進出! 勝利の瞬間、静かにガッツポーズ&マッチハイライト

今シーズン、ナダルは開幕から20連勝をするなど35勝4敗という素晴らしい成績を残しており、全豪オープンや全仏オープンで優勝。男子では史上最多となる22度目のグランドスラムタイトルを手にしている。

一方、慢性的な痛みを抱えていた左足や肋骨の疲労骨折、ウィンブルドンで腹部を負傷するなど怪我にも苦しんでいる。直近の腹部の怪我は回復に時間を要し、今大会の前哨戦「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATPマスターズ1000)で復帰したものの、初戦で敗退。

不安のある中、過去4度の優勝を誇る今大会を迎えたが、1回戦でリンキー・ヒジカタ(オーストラリア/同198位)を4-6、6-2、6-3、6-3と逆転で破り、16度目の初戦突破を果たした。

両者の対戦成績は、13勝4敗でナダルの勝ち越しているものの、2015年のUSオープン3回戦では自身初のグランドスラムで2セットアップから敗戦。フォニーニがハードコートでナダルから挙げた唯一の勝利である。

第1セット、フォニーニはスピンが利いたナダルのショットを苦にせず、伸びのあるショットを放つ。第3ゲームでブレークに成功すると、さらに甘いボールを逃さず攻撃し第7ゲームもナダルのサービスゲームを破ってリードを広げて、6-2でセットを奪う。

続く第2セットはブレーク合戦に。開始からナダルはアンフォーストエラーを重ね、3度のブレーク許したものの、フォニーニにも一気にミスが増えてリードを守り切れない。5-4で迎えた第10ゲームでナダルがこのセット4度目のブレークに成功し、6-4。このセットのアンフォーストエラー数は、ナダルの16本に対し、フォニーニはそれ以上の23本を数えた。

失ったら後がなくなる中、大きなセットを奪ったナダルは、息を吹き返して第3セットは凡ミスを5本まで減らすとともに、ネットプレーも織り交ぜ3度のブレークに成功。6-2とセットを連取すると、第4セットもフォニーニを左右に動かしてミスを誘う。

尻上がりに調子を上げ、第2、第6ゲームでブレークしたナダルは、第4ゲームでラケットが鼻に当たり出血するアクシデントがあったものの、自身のサービスゲームをすべてキープして6-1。14度目の3回戦進出を果たした。

3回戦では、リシャール・ガスケ(フランス/同91位)と対戦する。


■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma