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2022.10.13

大会情報

〈楽天ジャパンオープン2022観戦記〉キリオスに「アイ・ラブ・ユー」の声も! 素晴らしかった日本における唯一のATPトーナメント

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暑い日はビールとステーキが大売れ! 食べ物レポ

天気の変化が激しかった今大会だが、暑い日にはビールを飲んでいる人が多く見られた。また、ランチやディナーとして、ワゴン車で販売されていたステーキや牛タンに長い行列ができていた。

大人気で行列ができていたステーキ屋
大人気で行列ができていたステーキ屋

ほかにもレモンスカッシュや実際に凍らせたイチゴを砕いたかき氷なども販売されていた。ホットドックやフライドポテトも人気だった。訪れたテニス愛好家たちは、日本における唯一のATP大会を存分に楽しめたことだろう。

雨の日には外に出ないで済むようコロシアム内にもフードコートが設置されていた。中でも、“まい泉”のお弁当はおにぎりも入っていて小腹を満たすのに最適だった。また、伊達公子氏がプロデュースする“フラウクルム”のパンも販売されていた。


“まい泉”のお弁当はこんな感じ


大会を訪れる楽しみの一つ! 大会限定グッズ


大会限定グッズ。値段はTシャツが4,000円、フーディーが9,000円だった

大会を訪れる楽しみの一つが限定グッズだ。四大大会ともなると巨大なスペースに様々な限定グッズが並べられる。今大会でも限定グッズが販売されており、Tシャツやフーディー、タオルなどが用意されていた。スヌーピーとのコラボタオルもあり、大会を訪れた子どもたちにとっては非常に魅力的に映ったようだ。

車いすテニスの決勝戦に涙…世界2位が試合を通じて次世代の選手に伝えたもの

世界中のトッププレーヤーが一緒に写真を撮りに来ると言われる国枝。そんな国枝が「いつか負ける日が来るだろうと思っている」と語るのが、今回決勝戦の相手となった16歳の小田だ。

攻撃的で精度の高いプレーを見せる小田に対し国枝が苦戦する場面も多く見られ、試合はフルセットの激戦に。どちらが勝ってもおかしくない状況の中、最後は経験で勝る国枝が勝利した。多くの困難を乗り越えてきた選手同士が世代を超えて互いを認め合う姿に、多くの観客が励まされ、涙した。

海外の大会との違いや気づいたこと

これまで「ブリスベン国際」(オーストラリア・ブリスベン/ATP250 ※現在はATPカップに変更)や「上海オープン」(中国・上海/ATPマスターズ1000)、グランドスラムの「全仏オープン」(フランス・パリ)と様々な大会においてテニスを観戦してきた筆者が感じたことを紹介したい。

●海外からはチケットが買えない!
今大会のチケットは楽天チケットで受け取らなければならなかったのだが、スペインからはダウンロードすることができなかった(※筆者は一時的にスペインに滞在)。また、購入に際してクレジットカードでの決済ができなかったため、コンビニエンスストアでの受け取りとしたのだが、開催直前になるとクレジットカードでの決済しか受け付けないように変更されており、日本に帰国してから追加のチケットを購入した。

今年の全仏オープンを観戦した際は日本からチケットを購入した。今回は感染対策の入国制限のため外国からやってきて観戦する人はほぼいなかったと考えられるが、今後は海外からもチケットが買いやすくなることを願いたい。

●お土産にもっとバリエーションがあるといい
Tシャツやタオルなどのグッズは販売されていたが、日本唯一のATPの大会なのでもう少し限定グッズがあれば、お土産としても喜ばれたに違いない。キリオスがポケットモンスター好きとして知られているが、ポケモンとのコラボグッズなどがあると外国人に喜ばれることだろう。



●会場内を移動している選手をもっと見たい!
コロナ禍の影響もあるだろうが、今大会では会場内において一度も選手を見かけることがなかった。タクシーの中から一瞬だけフランシス・ティアフォー(アメリカ/同17位)が会場からホテルに向かっている姿を見かけたのみ。

これまでに行った海外での大会では、会場内を移動する選手に写真やサインをお願いすることができた。混雑や接触を防ぐために今回は配慮されたと思われるが、来年以降はもっと選手を近くで見る機会があると訪れる価値がより高まりそうだ。

素晴らしかった日本における唯一のATPトーナメント



今大会、決勝では第3シードのフリッツが、全米オープンでも好調だった同胞ティアフォーを破り、優勝した。初戦でトップシードのルードが敗れ、キリオスもケガによりリタイアするなど波乱も見られたが、フリッツにとっては優勝だけでなく自身初の世界ランクトップ10に入ったこともあり(※大会終了後に更新されたランキングで8位となった)、素晴らしい大会となったことだろう。

通常ヨーロッパやアメリカで大会に参戦することの多い選手たちが遠い日本まで試合をしに来てくれるのは、日本人として純粋に誇らしいものだ。非常によく管理された今大会は、観客のみならず、来日した選手たちにとっても素晴らしいものであったことだろう。今後も同大会が選手や観客に長く愛されるものとなることを願わずにはいられない。

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