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2022.12.01

ジュニア選手

〈柳川高校・変化を恐れない名門1〉16年ぶり総体優勝への流れをつくったのは、直前に組むことが決まったダブルスペア【テニス強豪校紹介】

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本番のインターハイでチームを勢い付けた
中島稀里琥/福原聡馬ペア

結局、インターハイは中島/福原ペアで臨むことになるのだが、それが決まったのは本番直前。1週間前に柳川を出発し、まずは大分舞鶴との練習試合で試行錯誤するものの決断できず。その後、大分からフェリーで四国に渡り、愛媛で直前合宿をしていた佐土原と合流しての練習試合では中島/福原ペアが敗退。本来ダブルスは2人の相性が良いことが大切で、それが1+1=2以上の力になるのだが、どうも中島/福原ペアは相性が良くない。しかしその時の戦い方を見て、本田監督はこの2人でいくことを決断。「もう直感です。うまくいかなければその場で変えるしかないと思っていました」と決して前向きなものではなかった。

だが本番のインターハイでは、この中島/福原ペアがチームを勢い付けることになる。本田監督が「試合をする中で2人が固まってチームになっていきました」と言うように、初戦となった松商学園(長野)との2回戦は8-6と辛勝だったものの、続く仙台育英(宮城)との3回戦は8-3と快勝。

そして見事だったのが法政二(神奈川)との準々決勝で、曽根大洋/當仲優樹ペア相手に9-8(2)で勝利。法政二は伝統的にダブルスが強い強豪校で、當仲は松岡輝とのペアで団体戦後に行われた個人戦ダブルスで優勝するくらいの力を持った選手だったが、中島/福原ペアは先にブレークされたものの懸命に食らい付き、ワンチャンスをものにして追い付き追い越しての逆転勝ちとなった。

続く東京学館浦安(千葉)との準決勝はシングルス1森田、シングルス2武方駿哉が先に勝利したことでダブルスは途中打ち切りとなったが、北陸(福井)との決勝では、本田監督が“お前たち、実はそんなこともできたの?”というほどの強さと頼もしさを見せ8-2で勝利。その後、シングルス2の武方が先に勝利し、シングルス1森田の結果を待つことなく柳川が16年ぶり25回目の優勝を決めた。

優勝から遠ざかっていた16年間だが、本田監督は「今年以上に優勝できると思ったことが最低2回はありました」と振り返る。「準決勝あたりで“これはもう優勝の流れに乗った”と確信めいた時があっても、そこから急にガタガタと崩れて機能しなくなることが高校生にはあるのです」という経験をしてきたが、今回はダブルスのメンバー選考に苦しんだことで逆に目の前の試合に集中できたということもあるのだろう。

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