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2023.12.28

ギア情報

ウイルソン一大プロジェクトの「シフト(SHIFT)」が話題沸騰中! 全世界の声が集約された<#新時代へシフトする>ラケットを徹底解剖

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さまざまなプレーヤーからフィードバックを受けて作られた新ラケット「シフト」に魅了される人が続出!?


ウイルソン(Wilson)の一大プロジェクトとなった新ラケット「シフト(SHIFT)」。すでに「SHIFT 99」「SHIFT 99 PRO」が発売されており、9月27日には日本のテニスファンからの強いリクエストに応える形で285gの軽量モデル「SHIFT 99L」も追加され、シリーズが出揃った。試作段階から多くの謎に包まれていた「シフト」とは、いったいどんなラケットなのか? 「プロスタッフ(PRO STAFF)」「ブレード(BLADE)」「クラッシュ(CLASH)」「ウルトラ(ULTRA)」「トライアド(TRIAD)」といったラインナップがあるウイルソンだが、一言で表せば「シフト」は”これまでにないコンセプト”のラケットである。

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“ラケット性能の理想を追求” 全世界6000人以上のテスターから得たフィードバックを基に“ウイルソンの頭脳”W|LABSが「シフト」を開発

同モデルのコンセプトモデルが世界で初披露されたのは2022年の秋冬のこと。この際はプロだけでなくジュニアプレーヤーやコーチ、インフルエンサー対してモニター活動を実施してフィードバックを集約。翌年2月にオンラインで同ラケットを発売し、さらに多くの声を拾っていった。その数は世界合計で6000人以上にのぼるという。今回、発売されたのは、それらフィードバックを受けて作られたものだ。

興味深いことに、前段階ではラケットについての情報を一切開示していない。アメリカ・シカゴにある本社の一部の人間のみが知っており、各国のウイルソン・スタッフにすら開示されていなかった。それはテスターから生の感想を得るためである。そうまでして作り上げてきた「シフト」とは、いかなるラケットなのか? 端的に説明するならば「“本当” のスピンを学ぶためのラケット」という表現になる。



テニス界のショットの流行をおおまかに紹介すると、まずはフラット一辺倒だったものが、トップスピン隆盛となり、その後、フラットドライブが人気となった。2010年代に入ると軌道の高いスピンの効いたボールで打ち合う選手が多くなり、2020年代を迎えた今は低い弾道でより速くよりスピンの効いたボールで打ち合う選手が最先端だと言われている。プレーヤーの技術の進歩とは素晴らしいものである。そして、そのプレーヤーのショットを支えているのがラケットの進化である。ウッド製だったものが、メタルフレームとなり、その後グラファイトが登場。現在ではさまざまな素材を組み合わせたカーボンが主流となっている。

各ブランドはテニスの潮流に合わせてシリーズ最新作の多くを作り上げていくわけだが、とりわけウイルソンでその役割を担っているのが”ウイルソンの頭脳”とも呼ばれるイノベーションセンター「W|LABS」である。

テニスのプレースタイルは先述したとおり、フラット一辺倒からサーブ&ボレーの時代が訪れ、強烈なスピンをかけて弾道を上げる選手が増え、今はフラットドライブで打ち合う。時代の流れとともに「W|LABS」は各モデルを生み出し、時にロジャー・フェデラー、セリーナ・ウイリアムズのような選手からの要望に応え、最高のパフォーマンスを発揮できると選手からの信頼も厚い。その中で「W|LABS」内で”こんなラケットはどうだろうか?”という発想から生まれ、試作に試作を重ねて作られたのが、「クラッシュ」と「シフト」である。



パワーがある、スピンがかかる、コントロールがいいといった特徴があるものの、それらは今のテニスをするために作られたものである(大きな純しなりがありながら、パワー&コントロールも良い「クラッシュ」に関しては一般プレーヤーを意識して作られたものである)。

そのため一般プレーヤーでも、楽にパワフルなショットが打ちやすいというメリットを享受できる。だが、一方で高い性能のラケットを使いこなせないという問題も生じてきている。老若男女幅広い層が楽しむことができるテニス。素晴らしいラケットがあるからこそ、当てるだけでもラリーを楽しめるし、続けていけば上達もする。しかし、中厚ラケットを使う人については特に、飛びすぎてしまう弊害もある。理想としてはプロと同じく、速いボールをコートに収めること。そのための手段は「ショット自体の威力を下げる」「弾道を下げる」「トップスピンをかける」と主に3つある。


プロとの違いは“トップスピン”にあった! 「スピードは速く。スピン量は高く」を実現する全ラケットで最大の縦しなり

その中でどうにか体得したいのが「トップスピンをかける」こと。スピンはかけられるという人もいるだろうが、特にデュエルタイム(ボールとストリング面の接触時間)が短い中厚ラケットで育った人間にとっては落とし穴だ。中厚ラケットではホールド性能を高めるために、スナップバック(ストリングのズレ&戻り)を大きくする利用した工夫が施されているものが多いが、それでもスイング速度が速いプロや上級者とのデュエルタイムには到底及ぶものではない。

それではどうすればいいのかというと「フェイス面に乗せる」という技術を体得することができれば、安定したトップスピンにつながる。“乗せる”とはデュエルタイムを伸ばすこと。(狙った)打球方向とスイングのエネルギーのベクトルが一致するこという説明でわかるだろうか。かつては飛ばないラケットが当たり前だった時代は、後ろ→前に押すスイングが主流で、乗せるという感覚をわかっている人が多かった。ところが軸スイング主体の今では、ボールに直線的にエネルギーを伝えるのは難しくなる。打点の前後15cm程度を(打球方向に対して)直線的にスイングすることで、デュエルタイムは伸びてスピンをかけることはより容易になる。



「シフト」は軸スイングで“押す”を体得することができるラケットである。
「スピードは速く。スピン量は高く」、そのラケットの理想のために、「シフト」ではすべてのテニスラケットの中で最大の縦しなり(ラケットを横にした際の上下へのしなり)にしている。そして純しなり(ラケットを横にした際の前後へのしなり)を少なく、面安定性を高いものにしている。フレーム上、前後へのスイングで振れば中厚ラケットのようなパワーとブレのない打球が打て、上下のスイングでは高いスピン性能、打ち出し角度、そして前後へのコントロール性アップを期待できる。

ちなみに、このフレームはウイルソンの特許技術で、カーボンレイヤーの組み方でしなりを自在に設計できるカーボン・マッピング・テクノロジーを活かしたもの。その設計においては、業界最先端と言われるAltair Hyper Works社のFEAツール(いわゆるAIによる設計)を初採用したものになる。



テストでわかった結果も興味深い。打点前後にまっすぐなスイングゾーンを作れていないプレーヤー(厚いグリップで軸スイング、普段は中厚ラケットを使用)が使用すると、縦しなりの戻りを生かせないため、打ち出し角度が不安定でスピンがかからず、ネットかオーバーが多くなってしまうのだ。こういったプレーヤーが、ネット際のチャンスボールをネットしたり、オーバーしたりといったシーンを見たことがあるかもしれない。あれは、弾く感覚は知っていても乗せる感覚がわからないためにスピン量が不安定になり、生じるミスである。一方で、後ろから前というスイングをする人にとっては、フラット系のボールを飛ばしやすいラケットである。ウイルソンとしての狙いは、前者のようなプレーヤーに“乗る”という感覚を体得してもらうこと。後者のようなプレーヤーには“縦のスイングを融合させる”ことを体得してもらうことにある。それができるようになれば、「プロスタッフ」「ブレード」「クラッシュ」「ウルトラ」「トライアド」といったプロが使うようなシリーズの性能をより生かすことができる。自分のプレーヤーとしてのポテンシャルを高めるためのラケット、それが「シフト」ということだ。

また、「シフト」と同じくウイルソンのイノベーションハブであるW|LABSで開発されたのが「クラッシュ」(★CLASH特設ページ:https://jp.wilson.com/pages/clash2022)。硬い素材であるカーボンを独自の特許技術によりウッドラケットよりも柔らかく、ねじれを極限まで抑えたフレームにした。これにより、「ウッド並みのフィーリングと柔らかさ」、「長時間のデュエルタイム(ボールがストリングに乗っている時間が長い)」を感じることができる。まるでストリングにボールがくっついたようなイメージで、狙いどおりにボールを運ぶような感覚を味わうことができるはずだ。既存のシリーズで表現するなら、“フィーリング”はBLADE、“パワーとコントロール”はULTRAといったところだろうか。

★☆CLASH特設ページ☆★
URL:https://jp.wilson.com/pages/clash2022



「柔らかく、しなるフィーリング」と「パワーとコントロール」という従来のラケットでは共存しない性能を可能にした「クラッシュ」も2019年にリリースされ、昨年「クラッシュ V2.0」が発売。スイートスポットが上部方向に16%広がった。常識を打ち破ったラケットもまたW|LABSでいまもまだ進化し続けているのだ。

そんなウイルソンの頭脳として存在するW|LABSで、最先端の技術と専門知識をもって世に生み出されたされた2機種、「シフト」と「クラッシュ」のキャンペーンが公式オンラインストアまたは全国取扱店にて実施されている。「シフト」「クラッシュ」を購入するとW|LABSイノベーションポーチをプレゼント。またWキャンペーンにて、オンラインストアで使えるお買物券や、ウイルソン日本本社のオフィスツアーが当たるチャンスにも応募可能。どちらを選ぶかはあなた次第。キャンペーンは12月31日までとなっており、詳細は下記のリンクよりご確認ください。

★☆W|LABS キャンペーン☆★
URL:https://jp.wilson.com/pages/tennis-w-labs-campaign-2023


★☆SHIFT特設ページ☆★
URL:https://jp.wilson.com/pages/tennis-rackets-shift-2023







SHIFT 99
●ヘッドサイズ:99平方インチ
●長さ:27インチ
●重さ:300g
●厚み:23.0/23.0/23.0mm
●バランス:31.5cm
●ストリングパターン:16×20
●品番:WR145311U+
●価格:39,600円(税込)

SHIFT 99 PRO
●ヘッドサイズ:99平方インチ
●長さ:27インチ
●重さ:315g
●厚み:23.0/23.0/23.0mm
●バランス:31.5cm
●ストリングパターン:18×20
●品番:WR145411U+
●価格:39,600円(税込)

SHIFT 99 L
●ヘッドサイズ:99平方インチ
●長さ:27インチ
●重さ:285g
●厚み:23.0/23.0/23.0mm
●バランス:32.0cm
●ストリングパターン:16×20
●品番:WR145511U+
●価格:39,600円(税込)


取材協力:ウイルソン
ウイルソン公式通販サイト[https://jp.wilson.com/pages/tennis]

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