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2025.02.20

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ストーカーが客席に…ラドゥカヌ「辛い経験」「試合を続けたことを誇りに思う」。女子テニス協会は男をすべての主催大会出禁に

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Photo by Getty Images

ラドゥカヌ、客席最前列にストーカーがいて涙「辛い経験」


WTA(女子テニス協会)は、2月19日にエマ・ラドゥカヌ(イギリス/世界ランク61位)が試合中に涙を流してプレーができなくなったことについて声明を発表。ストーカー行為をした人物をWTA主催大会の出入り禁止にし、選手の安全を最優先に考えて「大会、セキュリティと協力し安全な環境を維持していく」とした。

【動画】ストーカーが客席最前列に…涙を流して訴えるラドゥカヌ

現地2月18日に行われた「ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/WTA1000)のカロリーナ・ムホバ(チェコ/同17位)とのシングルス2回戦、ラドゥカヌは第2ゲーム終了後に審判へ歩き出す。涙を流し、審判台の裏に姿を隠すなど取り乱した様子に、ムホバも駆け寄ってサポートする。

その後、涙をタオルで拭ったラドゥカヌは、ベンチで休むことなく試合を再開。接戦の末に6-7(6),4-6で敗れている。

これについてラドゥカヌは、自身のSNSで「応援のメッセージをありがとう。昨日は辛い経験でしたが、私は大丈夫です。試合の序盤に起きたことに、戻ってきて試合を続けたことを誇りに思います」とファンに報告。

続けて、「(対戦相手の)カロリーナが素晴らしいスポーツマンシップを見せてくれたことに感謝します。大会の残りの試合での幸運を祈っています」と、泣いているときに慰めてくれたムホバに感謝を示した。

また、今回の出来事にWTAは、次のように声明を出している。

「エマ・ラドゥカヌは公共の場で執拗に付け回す男に接近された。この人物は、ラドゥカヌがドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権の試合中、最前列の席で確認されて追放された。彼の脅威の評価が終えるまですべてのWTA大会から出入り禁止となる。選手の安全が最優先事項であり、国際的なスポーツイベントにおけるセキュリティの最良の方法について大会にアドバイスを行っている。WTAは、エマおよびそのチームとともに彼女の安全を確保し、必要なサポートを提供していきます。今後も世界中の大会、そのセキュリティチームと協力し、すべての選手にとって安全な環境を維持することに尽力する」

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