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2020.04.02

大会情報

ウィンブルドンが開催中止/第二次大戦以来75年ぶり

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4月1日、ウィンブルドンを主催するAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今大会の開催可否について役員による緊急会議を行った。その決議より、6月29日~7月12日に開催を予定していた大会を中止することが決まった。⠀

AELTCの会長であるイアン・ヒューイット氏は、「私たちは公衆衛生と、ウィンブルドンを成功させるために行動するすべての人々の幸福を考え、この決断をしました」と、中止の理由を明かした。

また、同クラブの最高経営責任者であるリチャード・ルイス氏は、「難しい決断でしたが、現時点においては社会にとって最善であるだけでなく、イギリスやヨーロッパで行われるグラスコートの大会への影響を考えると、テニス界の人々に確実性をもたらすものと確信しています。我々はこの危機に対処するためにできる限りのことを行っていきます」と、苦渋の決断だったことを明らかに。さらに、「ウィンブルドンを愛するすべての方々に、困難な状況を理解していただいたことに感謝したい。長年にわたり、大会を作ってきたのは、あなた方の情熱です。2021年の素晴らしい大会を準備することを楽しみにしています」と、来年の開催に向けた思いもコメントした。

グランドスラムの中で最も歴史のある大会のウィンブルドンで、最後に開催中止となったのは第二次世界大戦時の1945年。実に75年ぶりの出来事となってしまった。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma