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2020.08.16

デイリートピックス

NY便り「【単独ルポ後編】ジュニアサマーテニスキャンプのコロナ対策」

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秋冬シーズンに向けて
安全性への取り組みをアピールする

今後の課題として来月より始まる秋冬のシーズンに向けてニューヨークのテニスクラブはインドアへの対応になっていくとしている。WebサイトやSNSへの発信力に力を入れている稲川宏美氏は、「安全性への取り組みをアピールしていくことに注力していく」とした。

「RRC」ホームページはこちら→https://ryeracquet.com

これからのニューヨークのテニスクラブに経営における共通する点は、「実直であること」や「家族のような関係性」、「コミュニケーションの透明性」が挙げられる。


遊具等の器具を一回使用する毎に消毒している

コロナの影響で経営破綻するクラブもあり、テニスコーチの需要はあるものの、インドアでのテニスレッスンには抵抗があるのも事実。それを理解することもインドアを保有するテニスクラブの現実だ。


基本練習に取り組む時もしっかり距離を取るようスタッフは細心の注意を払っている

テニスは他のコンタクトスポーツ(野球、サッカー、バスケットボール、アメフトなど)に比べ比較的安全である、という認識はUSオープン開催を決定するにあたり、ニューヨーク州知事のクオモ氏が発言したことは大きなインパクトがあった。そのため、再開のスピードは早かったが、一番の懸念はアメリカ南部で猛威を奮っているコロナの影響だ。
すでに、秋からのインドア空調設備に「iwave purifying system」という空気清浄装置を導入。コロナ対策に大きな設備投資を進めたクラブの現在の状況を「今できる最善のことをやる」(稲川剛氏)とコメントした。

コーチの雇用も必要となる中で、クラブ経営で利益をあげながら地域社会への貢献はもちろんのこと、スタッフがテニスそのものへの純粋な興味を育てていくことは容易ではない。今回のRRCの取材は、他のクラブにはないガイドラインを遵守しつつ徹底した安全性へのこだわりを感じるコロナ対応のビフォーアフターの実例を見たように思う。

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文=知花泰三(全米プロテニス協会公認指導員資格保持者)

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