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2019.01.25

メーカーズボイス

『#ウイルソンの革命』 一大リサーチを実施したウイルソンが導き出した答えとは!?

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『ウイルソンの極秘プロジェクト』――テニス好きなら、その言葉の響きにワクワクするはずだ。プロジェクトが目指すのは、“次世代のラケット”を創ること。それこそがSNS上で話題となっていた<#ウイルソンの革命>の正体である。人々にアッと言わせるラケットは、いったいどんな性能を持つものであるべきか?

そのために、ウイルソンは世界中で一大リサーチを行ったという。そこから導き出された答えとは、どんなものだったのか!? “革命”の革新部分に触れるまえに、今回は、興味深いリサーチ結果を紹介していきたい。文章内でご紹介する「5つのクエスチョン」。アナタは、どちらを選択するだろうか?

進化を遂げたテニスラケット その次世代のラケットとは!?



テニスラケットは、日進月歩の世界。ウッドから始まったその歴史は、当時では考えられないほど進化を遂げている。もはや、すべてのプレーヤーが驚愕するような“未知のラケット”は作りえないとも思える。しかし、ウイルソンは、“アッ”と言わせるような次世代のラケットを創るためのプロジェクトを立ち上げていた。
サプライズを与えるようなラケットとは何か?
ウイルソンは、世界6都市で3000時間を費やし1万2,000人超のプレーヤーを調査した。ラケットについての好みや認識を調べた結果を紹介しよう。




★ほぼ半分の答えに! アナタの答えはどちらだろうか?





★柔らかくしなるラケットが飛ぶと答えた方が多数派に。
しかし、形状で問いかけた次の質問では、しなりにくい“分厚いラケットのほうがパ ワフル”と逆の答えを選んだ方が多かった。どちらが正しい!?





★コントロールしやすいのは「柔らかくしなるラケット」と答えた方は約7割!
一方で表現を変えた質問では、約6割の方が「分厚くしならないラケ ット」のほうが、コントロールがいいと逆に答えている。さて、どちらが正しい!?



<しなる柔らかいラケット>は パワフル!? コントロールがいい!?
パワーについて、コントロールについて、それぞれ答えが割れる投票結果となった。難しいのは“しなる”という言葉の解釈。「パワフル」かつ「コントロールがいい」というイメージが、そこにあるようなのだ。

真実はどちらかというと、まずパワーについては、“しならないラケット”のほうがあるというのが正解。しなって戻る方がエネルギー的には大きくなりそう。だが、スーパースローでの解析(動画参照)でも、スイングの中でしなり戻しを使うことは不可能であることがわかっている。あのフェデラーでさえ、ラケットがしなって戻らないまま、打っているのだという。
ではコントロールはどうか? しなるというのは、その分、面ブレ(動画参照)も発生しやすいということ。狙う方向にフェイスが向く時間が少なくなるわけだから、しなるとコントロールは難しくなる。

  

つまりQ1の答えは、テニスラケットにおいてパワーとコントロールは共存するものということ。その逆がしなる、柔らかいラケットなのである。





次に日本と世界で、ラケットに求める要素を調査したところ、どちらでもニーズが高いのが「フィーリング」であることがわかった。では、フィーリングとは何か? 一般的には「ソフト (柔らかい)打球感」を好む傾向が強い。それを生み出すためには、柔らかくしなるラケットであるほうが発揮しやすいことはわか っている。ちなみに、かつて主流だったウッドラケットは、非常にしなりが大きいラケットであるため、非常に良い打球感 を生み出すものだった。

整理してみると、「コントロール(&パワー)は、硬くしならないラケットで作ることができる」、「フィーリングは、柔らかくしなるラケットで作ることができる」ということ。



極秘プロジェクトの末、完成したラケットを 何と『全豪オープンで使っている!?』
世界のプレーヤーが求めるものは、実は真逆の性質を持ったラケットだということがわかる。
ウイルソンが、なぜ世界中でこのリサーチを行ったのかは、冒頭に書いたとおり“アッ”と言わせるような次世代のラケットを創るためだ。<真逆>の性質のものを、どうしようというのか?
実は、今年最初のグランドスラム、全豪オープンに、その完成型ラケットを使って出場したプロ選手も複数名いるという。

謎に包まれた次世代のラケット、その詳細は、2月5日発売のテニスクラシック・ブレーク3月号にて(次回のウイルソン・ウェブ・マガジンでも紹介予定)。乞うご期待!

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